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【2026年】散骨の費用はいくら?海洋散骨の費用と内訳を4社の公式料金で確認

散骨の費用はいくら?(海洋散骨の委託・合同・貸切の料金例) 散骨

散骨(海洋散骨)にかかる費用を知りたい方に向けて、海洋散骨を行っている事業者4社の公式サイトに載っている料金を、委託・合同・貸切の方法ごとにまとめました。費用が何で変わるか、墓じまいをしてから散骨するときの費用と手続き、散骨の決まりも、厚生労働省が公開しているガイドライン、東京都保健医療局や市の公式の案内をもとに解説します。料金は、2026年10月に各社の公式サイトで確認したものです。

この記事の結論

  • 散骨の費用は、方法(委託・合同・貸切)のほか、粉骨、遺骨の数、海域、曜日、乗船する人数で変わる
  • この記事で確認した4社の公式サイトの料金(税込み・2026年10月)は、委託が41,800円~330,000円、合同が132,000円~217,800円、貸切が184,800円~528,000円(粉骨を含むかどうかは事業者で違う)。粉骨を別料金にしている事業者もある
  • 散骨をした人に実際の支払額を尋ねた公的な統計や調査は、確認した範囲では見当たらない。この記事では「相場」を言い切らず、公式サイトの料金の例として示す
  • 墓じまいをしてから散骨するときは、墓じまいの費用が別にかかる。お墓から取り出した遺骨は、洗浄・乾燥の費用がかかることがある。改葬許可の扱いは市区町村で違い、改葬許可証を求める散骨の業者もある
  • 見積もりでは、粉骨・洗浄・乾燥の費用、遺骨の数や土日祝・人数による追加、税込みの総額、散骨証明書、キャンセルの決まりを確かめる

散骨の費用は、何で決まるか

厚生労働省のページに掲載されている「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」は、令和2年度の厚生労働科学特別研究事業「墓地埋葬をめぐる現状と課題の調査研究」で取りまとめられたものです。この中で散骨は、墓地、埋葬等に関する法律に基づいて適法に火葬された後、その焼骨を粉状に砕き、同法が想定する埋蔵や収蔵以外の方法で、陸地や水面に散布し、または投下する行為とされています。この記事では、海で行う散骨を「海洋散骨」と呼びます。(出典:厚生労働省「墓地・埋葬等のページ」、「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」)

海洋散骨の方法は3つに分けて案内されている

この記事で料金を確認した4社は、海洋散骨の方法を次のように分けて案内しています。プランの名前は事業者によって違います。

方法内容(公式サイトの説明)4社のプランの名前
委託(代行)家族は船に乗らず、事業者のスタッフが代わりに散骨する委託散骨(AQUA MEMORY・横浜市民葬祭)、代行委託散骨(ブルーオーシャンセレモニー・みんなの海洋散骨)
合同(乗り合い)複数の家族が1隻の船に乗り合って散骨する合同乗船散骨(ブルーオーシャンセレモニー・みんなの海洋散骨)
個別(貸切)船を1隻貸し切って、家族などだけで散骨する宮古島チャーターパック(AQUA MEMORY)、チャーター散骨(ブルーオーシャンセレモニー)、貸切乗船散骨(みんなの海洋散骨)、プライベート散骨(横浜市民葬祭)

(出典:大原セレモニーハート「海洋散骨事業 AQUA MEMORY」、ブルーオーシャンセレモニー「代行委託散骨プラン」・「合同乗船散骨プラン」・「チャーター散骨プラン」、みんなの海洋散骨「代行委託散骨プラン」・「合同乗船散骨プラン」・「貸切乗船散骨プラン」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「委託散骨」「委託散骨・プライベート散骨プラン」(2026年10月確認))

方法のほかに費用を変えるもの

費用を変えるもの公式サイトに書かれている例
粉骨(遺骨を粉状にすること)ブルーオーシャンセレモニーは、粉骨料33,000円(1柱)を各プランとは別に案内。横浜市民葬祭は、株式会社フューチャープランニングのサイトの「委託散骨」のページでは委託散骨の料金とは別に粉砕骨費用16,500円と記載し、横浜市民葬祭のサイトのプランのページでは委託散骨の内容に粉骨を含めて記載。みんなの海洋散骨とAQUA MEMORYは、プランの内容に粉骨を含めている(AQUA MEMORYは一柱分)
お墓から取り出した遺骨の洗浄・乾燥ブルーオーシャンセレモニーは、お墓に埋葬されていた遺骨などは状態により洗浄・乾燥が必要になる場合があるとし、洗浄と乾燥を各16,500円(1柱)と案内。横浜市民葬祭も、年数がたった遺骨はそのままでは粉骨できない場合が多々あり、洗骨から乾燥までの作業費が別に要るとしている
遺骨の数(柱数)ブルーオーシャンセレモニーの粉骨料は1柱ごと。同社の墓じまい後の遺骨向けの定額プランは、柱数で料金が3段階。横浜市民葬祭は、株式会社フューチャープランニングのサイトの「委託散骨」のページでは2柱以上の依頼では割引を適用できるとし(相談するよう案内)、横浜市民葬祭のサイトの「委託散骨・プライベート散骨プラン」のページでは、委託・プライベート散骨とも、同時に散骨する遺骨の数が複数でも散骨費用は変わらないとしている
海域・出航地ブルーオーシャンセレモニーの代行委託散骨は、東京エリア55,000円、横浜エリア60,500円、その他88,000円。チャーター散骨は、エリアにより297,000円~440,000円(土日祝は別の料金)
曜日ブルーオーシャンセレモニーの合同乗船散骨とチャーター散骨は、土日祝に高い料金を設けている(例:東京エリアのチャーター散骨は297,000円、土日祝は352,000円)。横浜市民葬祭のプライベート散骨は、土日祝日の出船を指定すると16,500円を加算
乗船する人数合同の料金は1組2名までで、3人目からは1名ごとに追加(ブルーオーシャンセレモニー16,500円、みんなの海洋散骨11,000円)。みんなの海洋散骨の貸切は1~8名の料金で、追加は1名5,500円。横浜市民葬祭のプライベート散骨は、乗船人数による追加費用はないとしている(30名くらいまでが目安)
遺骨の受け渡し横浜市民葬祭は、ゆうパックで遺骨を送れると案内。ブルーオーシャンセレモニーとみんなの海洋散骨も、郵送で預けられると案内。ブルーオーシャンセレモニーの訪問引取は33,000円(50kmまで)。みんなの海洋散骨は、引き取りのスタッフ手配が別料金
遠い海域への移動AQUA MEMORY(沖縄県宮古島)のチャーターパックは、宮古島までの往復交通費・宿泊費と、港までの移動が自己負担

(出典:ブルーオーシャンセレモニー「ご遺骨粉末化」・「墓じまい後の供養に 海へ還る定額散骨プラン」・各プランのページ・「よくあるご質問」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「横浜海洋葬・散骨・自然葬について教えてQ&A」「委託散骨」「委託散骨・プライベート散骨プラン」(2026年10月確認)、みんなの海洋散骨・AQUA MEMORYの各プランのページ)

公式サイトに載っている料金の例(2026年10月確認)

公式サイトに税込みの料金を載せている事業者から、散骨の方法や海域の違いが分かるように4社を選び、料金を方法ごとに並べました。並びは名前の五十音順で、順位やおすすめの順ではありません。金額はすべて税込みで、各社の公式サイトの記載のとおりです。横浜市民葬祭は、当サイトの広告の申込先です。

委託(代行)散骨の料金の例

事業者(運営会社)散骨する海域料金(税込み)料金に含まれると書かれているもの別にかかると書かれているもの
AQUA MEMORY(株式会社大原セレモニーハート)沖縄県 宮古島330,000円粉骨費用(一柱)、操船スタッフ、同乗スタッフ、献花・献酒、散骨証明書(GPS座標を記載)、当日のセレモニーの様子を撮影した写真(複数)、ボートチャーター記載なし
ブルーオーシャンセレモニー(株式会社ハウスボートクラブ)東京エリア/横浜エリア/その他55,000円/60,500円/88,000円献花用花びら、散骨証明書(散骨した地点の緯度・経度・時間を記録)粉骨料33,000円(1柱)
みんなの海洋散骨(株式会社Aクルーズ)公式サイトに載っている全国の対応エリア44,000円から(確認時に「今だけ」と表示された価格。55,000円(税込)の表示に並べて掲載)粉骨、献花・献酒・献水、海洋散骨施行費用、散骨証明書(散骨海域の明記あり)、散骨風景写真遺骨の引き取りのスタッフ手配
横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)※当サイトの広告の申込先東京湾(横浜ベイブリッジ沖)。方法は「海洋散骨(合祀)」と記載41,800円散骨時の献花(生花)、散骨位置のGPS情報、当日の散骨写真、散骨証明書(電子証明書。LINEかメール)、遺骨の郵送の受け取り(全国)粉砕骨費用16,500円(フューチャープランニングのサイトに「別途」と記載。横浜市民葬祭のサイトでは委託散骨の内容に粉骨を含めて記載)

ブルーオーシャンセレモニーの代行委託散骨は、東京エリアの55,000円に粉骨料33,000円(1柱)を足すと88,000円になる計算です(当サイトで計算)。

横浜市民葬祭の委託散骨の粉骨の扱いは、2つの公式ページで書き方が違います。株式会社フューチャープランニングのサイトの「委託散骨」のページは、41,800円の下に「別途粉砕骨費用 ¥16,500(税込)」と書き、同じ欄に「ご遺骨の粉骨処理」も並べています。横浜市民葬祭のサイトの「委託散骨・プライベート散骨プラン」のページは、委託散骨の内容に「粉骨パウダー加工」を挙げ、別料金の粉砕骨はプライベート散骨の欄にだけ書いています。粉骨が別料金の場合は合計58,300円になる計算です(当サイトで計算)。申し込みの前に確かめてください。粉骨済みの遺骨もそのまま送れるとしています。

「委託散骨」のページには、散骨の方法は「海洋散骨(合祀)」、散骨は遺骨の到着後おおむね2~4週間以内と書かれています。合祀が何を指すか(ほかの方の遺骨と一緒に散骨するのか)は、申し込みの前に確かめてください。

横浜の海で散骨するときの料金と、横浜市にあるお墓から遺骨を取り出すときの手続きは「横浜で海洋散骨をする費用」でまとめています。

合同(乗り合い)散骨の料金の例

事業者(運営会社)散骨する海域料金(税込み)料金に含まれると書かれているもの別にかかると書かれているもの
ブルーオーシャンセレモニー(株式会社ハウスボートクラブ)東京エリア/横浜エリア東京 165,000円(土日祝 187,000円)/横浜 181,500円(土日祝 217,800円)。1組2名まで献花用花びら、散骨証明書、桟橋使用、セレモニー粉骨料33,000円(1柱)、3人目からの乗船16,500円(1名)
みんなの海洋散骨(株式会社Aクルーズ)公式サイトに載っている全国の対応エリア132,000円から。1組2名まで粉骨、献花・献酒・献水、船舶チャーター費用、海洋散骨施行費用、散骨証明書、散骨風景写真3人目からの乗船11,000円(1名。最大4名)、遺骨の引き取りのスタッフ手配

AQUA MEMORYと横浜市民葬祭の公式サイトでは、合同のプランは見当たりませんでした(2026年10月確認)。

個別(貸切)散骨の料金の例

事業者(運営会社)散骨する海域料金(税込み)料金に含まれると書かれているもの別にかかると書かれているもの
AQUA MEMORY(株式会社大原セレモニーハート)沖縄県 宮古島385,000円(宮古島チャーターパック)粉骨費用(一柱)、操船スタッフ、同乗スタッフ、献花・献酒、散骨証明書、ボートチャーター宮古島までの往復交通費・宿泊費、港までの移動
ブルーオーシャンセレモニー(株式会社ハウスボートクラブ)東京エリア、横浜などのエリアA、エリアB~D(宮古島などはエリアD)東京 297,000円(土日祝 352,000円)、エリアA 363,000円(同 435,600円)、エリアB~D 385,000円~440,000円(同 462,000円~528,000円)献花用花びら、散骨証明書、船舶チャーター、桟橋使用、セレモニー粉骨料33,000円(1柱)
みんなの海洋散骨(株式会社Aクルーズ)公式サイトに載っている全国の対応エリアAプラン 242,000円から(確認時に「今だけ」と表示された価格。275,000円(税込)の表示に並べて掲載)、Bプラン 220,000円から(同じく「今だけ」と表示。242,000円(税込)の表示に並べて掲載)。どちらも1~8名粉骨、船舶チャーター費用、海洋散骨施行費用、散骨証明書。Aプランは献花・献酒・献水とメモリアルDVDも含む(Bプランは献花・献酒を自分で用意)9人目からの乗船5,500円(1名。最大10名)、遺骨の引き取りの費用
横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)※当サイトの広告の申込先横浜ベイブリッジ沖(横浜ぷかり桟橋から出航)184,800円(プライベート散骨)船舶チャーター料、生花、散骨証明書、散骨記念写真、旅客保険代。乗船人数による追加費用なし(30名くらいまでが目安)粉骨していない遺骨の粉骨16,500円、土日祝日の出船を指定するとき16,500円

横浜市民葬祭の散骨の料金のページには、実施の状況や地域により一部のサービスと金額が異なると書かれています。みんなの海洋散骨の料金は「~」(から)の表示で、希望によって内容を変えることもできるとしています。料金や内容は変わることがあるため、申し込みの前に公式サイトと見積もりで確かめてください。(出典:上の表の各社の公式サイト、ブルーオーシャンセレモニー運営会社「株式会社ハウスボートクラブ 企業情報」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「散骨・海洋葬」(2026年10月確認))

散骨の費用を調べた調査はあるか

散骨をした人に、実際に払った費用を尋ねた公的な統計や調査は、確認した範囲では見当たりませんでした(2026年10月確認)。そのため、この記事では散骨の「相場」を言い切らず、公式サイトに載っている料金の例として示しています。

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墓じまいの後の散骨を、業者に頼むなら

民間の葬儀社、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)の「横浜ベイブリッジ沖 委託散骨」に申し込めます。料金やサービスの内容は、申込先の案内で確かめてください。契約の前に、約款・費用の明細書・散骨証明書の有無を確かめておくと安心です。

委託散骨の案内を見る →

墓石の撤去工事は、墓石ナビで、同社の審査を通った石材店の見積もりを無料で比べられます(同社のサイトには、民営霊園のお墓は受け付けていないと書かれています)。

墓じまいをしてから散骨する場合

墓じまいをして、お墓から取り出した遺骨を散骨する場合、費用は「墓じまい(墓石の撤去工事など)」と「散骨(粉骨などを含む)」に分かれます。墓じまいの費用の内訳は「墓じまい費用の相場と内訳」、業者に頼めること・頼めないことと見積もりの確かめ方は「墓じまい代行の費用」で解説しています。

墓じまいにかかった費用(民間の調査)

次の調査の費用は、改葬先を散骨に限ったものではありません。株式会社鎌倉新書の「いいお墓」は、2026年1月16日から23日にインターネットで調査を行いました。対象は、2024年10月から2025年9月に「いいお墓」で資料請求や霊園見学をした人のうち、改葬・墓じまいを検討または実施した人で、有効回答は733件です。回答者のうち「現在実施している」は68件、「実施したことがある」は331件でした(合わせて399件。費用の質問のグラフもn=399)。実際に改葬・墓じまいをした(している)人に実施費用を尋ねた質問では、「31万円~70万円」が31.3%で最も多く、「30万円以下」の16.8%と合わせて約48%が70万円以下でした。「151万円以上」(同じページのグラフの表記は「150万円以上」)は14.0%でした。

金額に何を含むかの定義は書かれていません。同社は、費用の幅は、解体する墓地の広さや、引っ越し先に選ぶ永代供養墓・納骨堂のグレードによって変わるとしています。(出典:「第4回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://guide.e-ohaka.com/research/survey_hakajimai_2026/)を基に当サイトで作成)

お墓から取り出した遺骨は、洗浄・乾燥が要ることがある

ブルーオーシャンセレモニーは、お墓に埋葬されていた遺骨や、長く自宅に置いていた遺骨は、状態により乾燥・洗浄が必要になる場合があるとしています。料金は洗浄・乾燥とも16,500円(1柱)で、墓じまいの場合は、粉骨の前に2週間程度の期間をもらっていると案内しています。横浜市民葬祭も、年数がたった遺骨は湿気やカビなどで、そのままでは粉骨できない場合が多々あり、洗骨から乾燥までの作業と作業費が別に要るとしています。(出典:ブルーオーシャンセレモニー「ご遺骨粉末化」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「横浜海洋葬・散骨・自然葬について教えてQ&A」(2026年10月確認))

ブルーオーシャンセレモニーは、墓じまい後の遺骨を対象にした柱数ごとの定額プランも案内しています。

遺骨の数料金(税込み)
3柱まで165,000円
6柱まで275,000円
10柱まで440,000円

同社のページでは、遺骨の洗浄・乾燥・粉骨、東京湾(東京エリア)での代行散骨、散骨証明書の発行・送付までを一括で行うとしています。散骨の日程は指定できず、預かった後の最も早い実施日に行うと書かれています。(出典:ブルーオーシャンセレモニー「墓じまい後の供養に 海へ還る定額散骨プラン」)

お墓から取り出した遺骨を散骨するときの手続き

東京都保健医療局は、遺骨を他のお墓や納骨堂などに移す場合は区市町村の改葬許可が必要だが、散骨のために取り出す場合は区市町村により取り扱いが異なるとして、必要な手続きを区市町村に確かめるよう案内しています。たとえば次のように、市によって扱いが分かれています。

  • 東京都調布市:散骨(遺骨を粉砕したものを撒く)の際は、改葬の手続きは不要
  • 埼玉県川口市:散骨については法令による規定がないため、改葬の手続きにはあたらない。散骨の業者から証明書類などの提出を求められた場合は、市に問い合わせる
  • 神奈川県三浦市:すでにお墓に埋葬している遺骨を取り出して散骨する場合は、改葬許可申請が必要

散骨の業者の側でも、必要な書類の案内があります。横浜市民葬祭は、お墓に納骨されている遺骨も散骨できるが、改葬許可証が必須としています。AQUA MEMORYは、必要書類として、火葬許可証のコピー、散骨同意書(家族の承諾)、お墓から移す場合の改葬許可証を挙げています。今のお墓がある市区町村と、頼む散骨の業者の両方に、必要な書類を確かめてください。(出典:東京都保健医療局「散骨に関する留意事項」、調布市「改葬許可申請」、川口市「改葬許可」、三浦市「三浦市散骨場の経営等の許可等に関する条例の制定について」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「横浜海洋葬・散骨・自然葬について教えてQ&A」(2026年10月確認)、大原セレモニーハート「海洋散骨事業 AQUA MEMORY」)

改葬許可の申請書には、今のお墓の管理者が作る、埋蔵などの事実を証明する書面を付けます。申請する人がお墓の使用者でないときは、使用者の承諾書なども要ります。墓じまいで業者に頼めること・頼めないことは「墓じまい代行の費用」、墓じまいから散骨までの流れは「墓じまいと散骨を業者に依頼する手順」で解説しています。(出典:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」第2条)

散骨のときの決まりと注意

散骨は法律で禁止されているか

東京都保健医療局の案内によると、国は、墓地、埋葬等に関する法律に散骨を禁止する規定はないとの見解を示しています(あわせて、国民の意識や宗教的感情の動向を注意深く見守る必要があるとしています)。同局は、散骨は同法に規定されていない行為のため、法による許可や届出の手続きはないものの、念のため地元の自治体に確かめるよう勧めています。また、海や川での散骨では水産物などへの風評被害が生じるおそれがあり、人々の宗教的感情に十分配慮する必要があるとしています。(出典:東京都保健医療局「散骨に関する留意事項」)

厚生労働省が公開しているガイドライン

厚生労働省のページで「参考資料集」の項目に載っている、研究の中で取りまとめられた「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」は、散骨事業者に次のことを求めています。

  • 場所:海では、海岸から一定の距離以上離れた海域で行う(距離は、地理条件や利用状況などの実情を踏まえて設定する)
  • 遺骨の形:形状を視認できないよう粉状に砕く(粉の大きさを数値では示していない)
  • 周りへの配慮:地域住民、周辺の土地所有者、漁業者などの利益や宗教感情を害さないよう配慮する
  • 自然環境:プラスチックやビニールなどでできた副葬品を投下しない
  • 契約:約款を整えて公表する、契約は文書で結ぶ、費用の明細書を契約書に添付する、約款に従って解約に応じる、散骨の後に散骨証明書を交付する
  • 安全:海では、教育訓練を受けた従事者・補助者を置き、ライフジャケットなどを用意する
  • 実施状況の公表:散骨の件数や場所を年度ごとにまとめ、ホームページなどで公表する

(出典:厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」)

業界団体のガイドライン

一般社団法人日本海洋散骨協会は、加盟事業者が国内で行う海洋散骨に向けたガイドラインを定めています。遺骨を遺骨と分からない程度(1mm~2mm程度)に粉末化すること、人が立ち入ることができる陸地から1海里以上離れた海の上だけで散骨すること、漁場・養殖場・航路を避けること、1人あたり3,000万円以上の船客賠償保険に入った船を使うこと、遺族が希望したときは散骨した場所の緯度・経度を示した散骨証明書を交付することなどです。法律ではなく、加盟事業者が守る自主的な基準です。(出典:一般社団法人日本海洋散骨協会「日本海洋散骨協会ガイドライン」)

船に乗る散骨と、海の法律

国土交通省は2023年9月20日に、散骨事業者が海の上で散骨するときに守る必要がある海事関係の法令をまとめました。散骨で旅客を船に乗せる場合は海上運送法が適用され、旅客定員13名以上の船は許可、12名以下の船は登録が必要で、船客損害賠償保険を結ぶこととされています。船長は旅客に救命胴衣を着用させることともされています。家族が船に乗る合同・貸切の散骨では、事業者にこうした手続きや保険の有無を聞いておくと安心です。(出典:国土交通省「海上散骨に関するガイドラインを策定しました。」、「海上において散骨をする場合において遵守すべき海事関係法令の解説」)

散骨について条例や指針を定めている自治体の例

一般財団法人地方自治研究機構のまとめ(令和8年4月1日更新)は、散骨を規制する条例として16の市町村の条例を挙げています。中身は、散骨の禁止、散骨場の経営の許可制など、自治体によって違います。海での散骨について、市の公式の資料で確かめた例は次のとおりです。

  • 静岡県熱海市(市が事業者などに守るよう要請しているもの):「熱海市海洋散骨事業ガイドライン」(平成27年7月1日)で、海洋散骨を行う事業者に、市内の土地(初島を含む)から10キロメートル以上離れた海域で行うこと、海水浴などの客が多い夏期は控えること、焼骨をパウダー状にして水溶性の袋に入れて投下すること、「熱海沖」など熱海を連想する言葉を宣伝に使わないことなどを求めている
  • 静岡県伊東市(市が事業者などに守るよう要請しているもの):「伊東市における海洋散骨に係る指針」(平成28年2月1日)で、海洋散骨を行う人と事業者に、市内の陸地から6海里(約11.11km)以内の海域で散骨しないこと、自然に還らないものをまかないこと、「伊東」を連想する言葉を宣伝に使わないことなどを求めている
  • 神奈川県三浦市:「三浦市散骨場の経営等の許可等に関する条例」(令和7年1月22日制定)で、河川や湖沼などの公共の水域(海域を除く)と、海岸・公園・道路などの公共の場所(海域を除く)での散骨を禁止し(公共の場所などで、行政上の許可などの権原がある場合を除く)、海域を含めて散骨を行うときは、市長が別に定める指針を参照して、産業などへの影響を十分に考慮し、公衆衛生などの見地から適切に行うよう定めている

散骨する海域の近くの自治体に条例や指針があるか、業者がそれに沿って散骨しているかを、申し込みの前に確かめておくと安心です。(出典:一般財団法人地方自治研究機構「散骨を規制する条例」、熱海市「熱海市海洋散骨事業ガイドライン策定」、伊東市「「伊東市における海洋散骨に係る指針」の制定について」、三浦市「三浦市散骨場の経営等の許可等に関する条例」第18条)

見積もりで確かめること

確かめること理由・公式サイトの例
粉骨の費用が料金に含まれるか別料金の事業者がある(例:33,000円(1柱)、16,500円)
お墓から取り出した遺骨の洗浄・乾燥が要るか、その費用と期間状態により必要になる場合があり、別料金の例がある(洗浄・乾燥とも16,500円(1柱)、粉骨の前に2週間程度)
遺骨の数(柱数)で料金が変わるか粉骨料が1柱ごとの例や、柱数で料金が変わる定額プランの例がある
海域・出航地と、土日祝の追加同じ事業者でも、海域や曜日で料金が違う例がある
乗船する人数と追加料金合同は1組2名までの料金で、3人目から追加の例がある
遺骨の受け渡しの方法と費用来店、訪問引取(有料の例あり)、郵送(ゆうパックの例あり)など
税込みの総額税込みと税抜きを並べて書く事業者がある。比べるときは税込みの総額でそろえる
料金に含まれるもの(献花・写真・セレモニーなど)同じ「委託」「貸切」でも、含まれるものが事業者によって違う
散骨証明書の形(紙か電子か、緯度・経度の記載)厚生労働省が公開しているガイドラインは、散骨証明書の交付を求めている。電子証明書の例、緯度・経度・時間を記録する例がある
約款、文書での契約、費用の明細書同じガイドラインは、約款の整備・公表、文書での契約、費用の明細書の添付を求めている
キャンセルと、天候による延期の決まりキャンセル料は約款・契約書で確かめる。延期の例:ブルーオーシャンセレモニーは、風速・波高などの海況が基準に満たない場合は欠航とし、振替日を設定して延期するとしている。AQUA MEMORYと横浜市民葬祭も、海況や天候で日程が変わることがあるとしている
乗船する散骨では、船の許可・登録と保険旅客を乗せる散骨には海上運送法が適用され、許可・登録と船客損害賠償保険が必要(国土交通省)
必要な書類火葬許可証のコピー、家族の承諾の書面、お墓から移す場合の改葬許可証を挙げる事業者がある
散骨の実施状況を公表しているか厚生労働省が公開しているガイドラインは、件数や場所を年度ごとに公表するよう求めている

聞いたことへの答えは書面でもらっておくと、ほかの事業者と並べて比べられます。契約で困ったときは、消費者ホットライン(電話188)に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます。(出典:厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」、国土交通省「海上において散骨をする場合において遵守すべき海事関係法令の解説」、ブルーオーシャンセレモニー「よくあるご質問」、大原セレモニーハート「海洋散骨事業 AQUA MEMORY」、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「委託散骨」(2026年10月確認)、上の料金の表の各社の公式サイト、消費者庁「消費者ホットライン」)

よくある質問

海に埋葬すると、いくらかかりますか?

墓地、埋葬等に関する法律では、「埋葬」は死体を土中に葬ることをいいます。火葬した後の遺骨を粉状にして海にまくことは、厚生労働省が公開しているガイドラインでいう「散骨」にあたります。この記事で確認した4社の公式サイトの料金(税込み)は、委託が41,800円~330,000円、合同が132,000円~217,800円、貸切が184,800円~528,000円でした。粉骨や遺骨の洗浄・乾燥が別料金になる事業者もあるため、税込みの総額で比べてください。(出典:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」第2条、厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」、この記事の料金の表)

散骨の料金表はありますか?

国や自治体が定めた散骨の料金表は、確認した範囲では見当たりませんでした(2026年10月確認)。料金は、事業者がそれぞれ公式サイトなどで示しています。この記事の表は、4社の公式サイトの料金を当サイトでまとめたものです。キャンペーンの価格や海域ごとの料金もあるため、申し込みの前に公式サイトと見積もりで確かめてください。

遺骨の一部だけを散骨できますか?

横浜市民葬祭とAQUA MEMORYは、遺骨の一部を散骨できるとしています。横浜市民葬祭は、遺骨の一部を散骨し、残りを手元に残す分骨も受けるとし、AQUA MEMORYは、遺骨の一部を散骨し、残りをお墓や納骨堂、手元供養品に納める併用もできるとしています。日本海洋散骨協会のガイドラインは、本人の生前の意思が確認できず、葬儀の主催者が親族でない場合には、全量の散骨を避けるなどの助言に努めるよう加盟事業者に求めています。理由として、すべてを散骨すると遺骨が手元からなくなり、将来、遺族がお墓や手元供養などを望んだときにトラブルが起きるおそれがあることを挙げています。調布市は、遺骨を自宅に安置することは改葬に当たらないとしたうえで、将来お墓などに納めるときに元の墓地などが出した遺骨引渡証明書が要るため、大切に保管するよう案内しています。(出典:横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)公式サイト「委託散骨」(2026年10月確認)、大原セレモニーハート「海洋散骨事業 AQUA MEMORY」、日本海洋散骨協会「日本海洋散骨協会ガイドライン」、調布市「改葬許可申請」)

散骨で後悔やトラブルにつながりやすい点と、その防ぎ方は「海洋散骨で後悔しないために」でまとめています。

散骨に許可や届出は要りますか?

東京都保健医療局は、散骨は墓地、埋葬等に関する法律に規定されていない行為のため、法による手続きはないものの、念のため地元の自治体に確かめるよう勧めています。ただし、お墓から取り出した遺骨を散骨するときの改葬許可の扱いは市区町村によって違います(三浦市は必要、調布市・川口市は不要としています)。散骨する海域の近くの自治体に、条例や指針がある場合もあります。(出典:東京都保健医療局「散骨に関する留意事項」、三浦市・調布市・川口市の案内、熱海市・伊東市の指針)

まとめ

  • 散骨の費用は、方法(委託・合同・貸切)、粉骨、遺骨の数、海域、曜日、乗船する人数で変わる
  • 4社の公式サイトの料金(税込み・2026年10月確認)は、委託41,800円~330,000円、合同132,000円~217,800円、貸切184,800円~528,000円(粉骨を含むかどうかは事業者で違う)。実際の支払額を調べた公的な統計や調査は、確認した範囲では見当たらない
  • 墓じまいをしてから散骨するときは、墓じまいの費用が別にかかる。お墓から取り出した遺骨は洗浄・乾燥の費用がかかることがある
  • お墓から取り出した遺骨の散骨で改葬許可が要るかは市区町村で違う。今のお墓がある市区町村と、頼む散骨の業者の両方に必要な書類を確かめる
  • 見積もりでは、粉骨・洗浄・乾燥の費用、追加料金、税込みの総額、散骨証明書、約款とキャンセルの決まりを書面で確かめる。困ったときは消費者ホットライン(188)

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墓じまいの後の散骨を、業者に頼むなら

民間の葬儀社、横浜市民葬祭(株式会社フューチャープランニング)の「横浜ベイブリッジ沖 委託散骨」に申し込めます。料金やサービスの内容は、申込先の案内で確かめてください。契約の前に、約款・費用の明細書・散骨証明書の有無を確かめておくと安心です。

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この記事で使った資料(2026年10月に確認)


この記事を書いた人 大手葬儀会社Web事業部に3年間在籍。年間2,000件以上の葬儀集客・月数千万円超の広告運用・月間1,000万PV超のコンテンツ制作を担当した現場経験者が執筆しています。

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