お墓・墓石の見積もりは、1社の金額だけでは高いのか安いのか判断できません。この記事では、墓石の代金の平均(調査では101.7万円と169.5万円)、見積書で必ず確かめる4つの項目、複数の石材店から同じ条件で見積もりを取って並べる手順を、業界団体のガイドラインと2つの調査をもとにまとめました。
この記事の結論
- 墓石の代金の平均は、調査によって101.7万円(鎌倉新書・2026年)、169.5万円(全国優良石材店の会・2025年)。対象が違うため、目安は幅で見る。自分の墓地の条件でいくらになるかは、見積もりを取らないと分からない
- 見積書では、「一式」「セット」の中身、含まれないもの(別途の費用)、消費税の扱い、追加費用が出る場合の説明を確かめる
- 同じ条件を伝えて複数の石材店から見積もりを取り、項目ごとに並べて比べる。霊園やお寺に指定の石材店がなければ、墓石ナビなどの一括見積もりのサイトで無料でまとめて取れる(墓石ナビは民営霊園のお墓は受け付けていない)。契約の内容は書面で受け取る
墓石の費用の目安|2つの調査
見積もりを比べる前に、全体の目安を知っておくと、金額の大きさをつかみやすくなります。この記事では、墓石の費用を調べた次の2つの調査を使います。
| 調査 | 平均の金額 | 対象と中身 |
|---|---|---|
| 株式会社鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」 | 一般墓 152.0万円(前年は155.7万円)。うち墓石代101.7万円、土地利用料46.5万円 | 2025年に「いいお墓」を通じてお墓を購入した人のうち、一般墓を購入した人(全体の15.2%)の平均。墓地の費用を含む総額 |
| 全国優良石材店の会(全優石)「2025年お墓購入者アンケート調査」 | 墓石 169.5万円(関東地方は166.9万円) | 全優石の加盟店で墓石を購入した人。墓地の取得費用は含まない |
全優石の調査では、墓石の購入金額は「150万円以上~200万円未満」が20.3%で最も多く、「200万円以上300万円未満」が18.7%、「120万円以上150万円未満」が14.5%でした。地域別の平均は、最も高い九州地方が245.7万円、最も安い近畿地方が145.7万円で、約100万円の差があります。墓石の費用は、地域やお墓の大きさで変わるため、目安を知ったうえで、実際の金額は見積もりで確かめましょう。(出典:「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12153/、調査結果の全文:https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2026/)、全優石「2025年お墓購入者アンケート調査」)
墓地の使用料を含めた、お墓を建てるまでの費用と手順は「お墓を建てる費用と手順」で解説しています。
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墓石の代金は、見積もりを並べてから決めましょう
墓石の代金と工事費は、石の種類や大きさ、工事の内容で変わります。墓地の候補が絞れたら、複数の見積もりを並べてから決めると安心です。墓石ナビなら、同社の審査を通った石材店から無料で一括見積もりを取れます。同社のサイトには、民営霊園のお墓は受け付けていないと書かれているため、墓地の種類を先に確かめてください。
墓石相場net(墓石ナビと同じグループの会社が運営)でも、複数の石材店の見積もりを取れます(同社の見積もりのフォームには、民営霊園など指定業者のある墓地は受け付けないとあります)。
見積もりを頼む前に決めておくこと
石材店ごとに伝える条件が違うと、出てきた金額を比べられません。次のことを先にメモしておき、どの石材店にも同じ内容を伝えましょう。
- 墓地の場所と区画の広さ:霊園の名前、区画の面積、基礎工事がすでに済んでいるか
- 霊園の決まり:墓石の高さや形などに決まりがあるか。霊園の管理者に確かめておく
- 墓石の形:和型・洋型・デザイン墓石のどれにするか
- 石の種類:希望の石があれば、その名前と産地
- 付属品・外柵:墓誌、花立、香炉、外柵などが要るか
- 彫る文字:正面や側面に彫る文字、家紋の有無
墓石の見積もり比較サイトの墓石ナビも、公式サイトで、墓地で規格が定められている場合があるため霊園に確認しておくよう案内しています。また、同じように見える石でも、産地や種類によって価格が大きく違うとしています。彫る文字の決め方は「お墓に刻む文字の種類と選び方」で解説しています。(出典:墓石ナビ(株式会社サフタ)公式サイト トップページ)
見積書で確かめること|業界団体のガイドラインから
一般社団法人日本石材産業協会は、墓石の購入にかかわる消費者のトラブルや苦情が増えていること、墓石業を直接規制する法律や業界の自主的なルールが無いことを背景に、2020年6月19日から「墓石工事契約等ガイドライン」を施行しています(2023年11月1日改訂)。このガイドラインは法律ではなく、墓石店の行動の指針です。ガイドラインに従うことを誓約して登録した墓石店が守る事項として、見積書や契約書について次のことを定めています。登録していない石材店の見積書も、この内容に沿って確かめると比べやすくなります。
| 確かめること | ガイドラインの内容 |
|---|---|
| 内容と価格が書いてあるか | 提供する商品や施工の方法、サービスなどの内容と価格を必ず示す |
| 「一式」「プラン」「セット」の中身 | 一式などで示す場合は、含まれるものの内容・仕様・質・数量を書き、含まれないものは別途費用がかかることを書く |
| 消費税の扱い | 契約書などに、内税か外税か、消費税の額を書く |
| 追加の費用が出る場合 | 見積もりのほかに追加の費用がかかる場合や、見積もりの後に内容・仕様・数量を追加・変更する場合のことを説明する |
| 変更の了承 | 契約書などの内容を変えたり足したりするときは、変更の内容を説明し、消費者の了承を得る |
| 契約書の交付 | 十分に打ち合わせをし、合意を得たうえで契約書などを作って消費者に渡す |
| 請求書との差 | 契約書(見積書)と請求書の内容や金額に差がある場合は、その差や理由を説明する |
とくに「一式」とだけ書かれた項目は、何が含まれているかを石材店に聞き、答えを書面でもらっておくと、ほかの石材店の見積もりと比べやすくなります。ガイドラインに従うことを誓約した墓石店は、同協会の「墓石工事契約等ガイドライン順守登録店」として登録され、公表されます。石材店を選ぶときの手がかりの一つになります。(出典:一般社団法人日本石材産業協会「墓石工事契約等ガイドライン」)
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墓石の代金は、見積もりを並べてから決めましょう
墓石の代金と工事費は、石の種類や大きさ、工事の内容で変わります。墓地の候補が絞れたら、複数の見積もりを並べてから決めると安心です。墓石ナビなら、同社の審査を通った石材店から無料で一括見積もりを取れます。同社のサイトには、民営霊園のお墓は受け付けていないと書かれているため、墓地の種類を先に確かめてください。
墓石相場net(墓石ナビと同じグループの会社が運営)でも、複数の石材店の見積もりを取れます(同社の見積もりのフォームには、民営霊園など指定業者のある墓地は受け付けないとあります)。
見積もりの取り方と比べ方
- 霊園の決まりを確かめる:墓石の大きさや形の決まり、工事をできる石材店に指定があるかを、霊園の管理者に聞く
- 同じ条件で複数の石材店に頼む:上のメモの内容をそのまま伝える
- 項目ごとに並べる:墓石本体、石の種類、加工・彫刻、基礎工事、据え付け、付属品・外柵、消費税を、石材店ごとに横に並べる。片方にしか無い項目は、もう一方では別途の費用になっていないかを聞く
- わからない所を聞く:「一式」の中身、追加の費用が出る場合、工事の期間、保証の有無と範囲を聞き、答えは書面でもらう
- 契約書を受け取る:合意した内容が契約書に書かれているかを確かめてから署名する
契約の内容でトラブルになったときは、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターなどの相談窓口につながります。(出典:消費者庁「消費者ホットライン」)
見積もりを頼む石材店の候補が決まっているときは、その店の公式サイトで、会社の情報と、価格に何が含まれているかも確かめておきましょう。神奈川県鎌倉市に本店がある石材店「石長」を例に、公式サイトで確かめられる会社の情報と墓石の価格の目安を、「石長(いしちょう)の評判を調べる前に」にまとめています。
複数の石材店の見積もりをまとめて取る方法
石材店を1社ずつ探して頼む代わりに、墓石の一括見積もりのサービスを使う方法もあります。たとえば墓石ナビ(株式会社サフタ)の公式サイトには、次のように書かれています。
- 希望する墓石のイメージなどを入力すると、条件に合う石材店から見積もりが届く
- フォームの入力から約2日で、各石材店の見積もりが届く
- サイトの利用はすべて無料で、契約の義務は無い
- 掲載している石材店は、同社の審査を通過した石材店
- 石材店から連絡を受ける方法を選べる
一括見積もりで届いた見積書も、上のガイドラインの項目で確かめましょう。どの石材店に決めるかは、見積書を並べたうえでご自身で判断します。なお、墓石ナビは民営霊園のお墓は受け付けていないと公式サイトに書いています。霊園やお寺に指定の石材店があるかを、先に確かめてください。(出典:墓石ナビ(株式会社サフタ)公式サイト トップページ・「ご利用の流れ」)
墓石ナビと墓石相場netの運営会社、受け付けていないお墓、利用規約の決まりは「墓石ナビ・墓石相場netの評判・口コミを調べる前に」でまとめています。
よくある質問
見積書に「一式」としか書かれていません。どうすればよいですか?
何が含まれているかを石材店に聞きましょう。日本石材産業協会のガイドラインは、「一式」「プラン」「セット」で示す場合に、含まれるものの内容・仕様・質・数量を書き、含まれないものは別途費用がかかることを書くよう定めています。
見積もりの金額は税込みですか?
石材店によって書き方が違うため、見積書で確かめましょう。同じガイドラインは、契約書などに内税か外税か、消費税の額を書くよう定めています。複数の見積もりを比べるときは、税込みの総額にそろえて比べます。
契約の後に追加の費用を言われたら?
何が追加になったのか、なぜ必要なのかの説明を求めましょう。ガイドラインは、契約書などの内容を変えたり足したりするときは説明して了承を得ること、請求書が契約書と違う場合はその差や理由を説明することを定めています。話がまとまらないときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。
墓じまいの見積もりも同じように比べればよいですか?
墓石の撤去工事の見積もりの単位と、見積書で確かめる項目は、「墓じまいの見積もり」で解説しています。
墓石の撤去の見積もりも、項目ごとに並べて比べるのは同じです。墓じまいの費用の目安と内訳は「墓じまい費用の相場と内訳」で解説しています。
まとめ
- 墓石の代金の平均は101.7万円(鎌倉新書・2026年)、169.5万円(全優石・2025年)。地域やお墓の大きさで変わる
- 見積もりを頼む前に、霊園の決まり、墓石の形、石の種類、付属品、彫る文字を決め、どの石材店にも同じ条件を伝える
- 見積書は、「一式」の中身、別途の費用、消費税の扱い、追加の費用が出る場合を確かめる(日本石材産業協会のガイドライン)
- 合意した内容は契約書で受け取る。トラブルになったら消費者ホットライン「188」に相談できる
この記事で使った資料(2026年10月に確認)
- 一般社団法人日本石材産業協会「墓石工事契約等ガイドライン」
- 「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12153/、調査結果の全文:https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2026/)を基に当サイトで作成
- 全国優良石材店の会「2025年お墓購入者アンケート調査」
- 墓石ナビ(株式会社サフタ)公式サイト(トップページ・「ご利用の流れ」)
- 消費者庁「消費者ホットライン」
この記事を書いた人 大手葬儀会社Web事業部に3年間在籍。年間2,000件以上の葬儀集客・月数千万円超の広告運用・月間1,000万PV超のコンテンツ制作を担当した現場経験者が執筆しています。
※アイキャッチ画像は、AIで生成したイメージです。実在の霊園や墓所を写したものではありません。


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