- 「多磨霊園の墓じまい、どこに頼めばいいのか見当もつかない」——まず、その不安は当然です
- 【2026年版】多磨霊園の墓じまい業者を選ぶ5つのチェックポイント
- 多磨霊園とは|墓じまいに関わる都立霊園としての特徴【2026年現在】
- 多磨霊園の墓じまい手続き|2026年版・7ステップの流れ
- 多磨霊園の墓じまい費用|2026年版・項目別の相場と高くなる要因
- 多磨霊園の区画タイプ別|撤去の難易度と費用への影響
- 都立霊園・多磨霊園ならではの注意点4つ【2026年最新】
- 多磨霊園の墓じまい|行政手続き完全チェックリスト【2026年版】
- 遺骨の改葬先|多磨霊園から移行できる4つの選択肢を比較【2026年版】
- 多磨霊園の墓じまい費用シミュレーション|2つの参考モデル
- 親族との調整が最大のハードルになることも
- 手続き・業者手配・親族調整——全部を一人で抱え込む必要はありません
- よくある質問(FAQ)|多磨霊園の墓じまい
- まとめ|多磨霊園の墓じまいで「次にやるべきこと」
「多磨霊園の墓じまい、どこに頼めばいいのか見当もつかない」——まず、その不安は当然です
遠方から年に一度の墓参りもままならない。管理料の通知が届くたびに、このままでいいのかと胸がざわつく。そしていざ墓じまいを調べ始めると、手続きの多さに圧倒され、「結局どの業者に頼めばいいの?」という壁にぶつかる——。
多磨霊園での墓じまいは、都立霊園ならではの返還届や原状回復基準など、民間霊園とは異なるルールがあります。だからこそ、「都立霊園の実務を知っている業者」と「そうでない業者」では、費用にも手間にも大きな差が出ます。
この記事の前半では、多磨霊園の墓じまい業者を選ぶうえで外せない比較ポイントを具体的に示します。後半では手続きの全体像・費用相場・改葬先の比較まで一気通貫でまとめています。「次に何をすればいいか」が明確になるよう構成していますので、今の状況に近いところから読み進めてください。
【2026年版】多磨霊園の墓じまい業者を選ぶ5つのチェックポイント
「複数社から見積もりを取りましょう」とだけ言われても、何を基準に比較すればいいかわからなければ意味がありません。多磨霊園で墓じまいを依頼する業者を選ぶ際に、必ず確認すべき5つのポイントを整理しました。
業者比較チェックリスト
| # | チェックポイント | なぜ重要か | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| 1 | 都立霊園の原状回復基準を熟知しているか | 都立霊園は返還時に管理事務所の現地確認があり、基準を満たさないと追加工事が発生する。基準を知らない業者に依頼すると二度手間・二重費用のリスク | 「都立霊園での原状回復で注意する点は?」と質問し、具体的に答えられるか確認 |
| 2 | 多磨霊園での施工実績があるか | 多磨霊園は区画によって通路幅や重機の搬入条件が異なる。現場を知らない業者は見積もり精度が低くなりがち | 「多磨霊園で過去にどの程度の施工を行ったか」を直接聞く。実績の有無で回答の具体性が変わる |
| 3 | 現地下見後の見積もりか | 写真や電話だけの概算見積もりは、墓石の大きさ・基礎の深さ・搬出経路を見落とすため、着工後に追加費用が膨らむ原因になる | 「見積もり前に現地を確認してもらえるか」を必ず確認。現地下見を無料で行う業者もある |
| 4 | 追加費用の発生条件を書面で明示しているか | 「基礎が想定より深かった」「土壌の入れ替えが必要だった」などで追加請求されるトラブルは多い | 見積書に「追加費用が発生する可能性がある条件」が明記されているかチェック。口頭説明のみは要注意 |
| 5 | 行政手続きの代行・サポート体制があるか | 多磨霊園の墓じまいでは改葬許可申請・管理事務所での書類取得・都への返還届など、複数の窓口を回る必要がある。遠方在住者には大きな負担 | 「行政手続きの代行はどこまで対応可能か」を確認。全代行・書類作成サポートのみ・対応なし、の3パターンがある |
見積もり比較時に必ず揃えるべき条件
複数社から見積もりを取る際は、比較条件を揃えないと意味がありません。以下の情報を各社に同じ内容で伝えてください。
- 区画番号(使用許可証に記載)
- 区画面積(㎡)
- 墓石の基数と概算サイズ(高さ・幅)
- 外柵(巻石)の有無と材質
- 納骨されている遺骨の数
- 閉眼供養の手配を含むか否か
- 行政手続きの代行を希望するか否か
業者選びの詳しい基準や注意すべき契約トラブルについては、墓じまい業者の選び方と比較ポイントでさらに掘り下げて解説しています。
多磨霊園とは|墓じまいに関わる都立霊園としての特徴【2026年現在】
業者選びの前提として、多磨霊園の基本情報を押さえておきます。
多磨霊園は1923年(大正12年)開園の都立霊園で、敷地面積は約128万㎡と国内最大級の公営墓地です。管理運営は東京都の委託を受けた公益財団法人東京都公園協会が行っています。
墓じまいに直結する多磨霊園の特徴
| 特徴 | 墓じまいへの影響 |
|---|---|
| 管理者が東京都(公園協会が運営受託) | 区画返還に際して「墓所返還届」と「使用許可証の返納」を東京都(管理事務所経由)に行う手続きが必要。民間霊園にはないステップ |
| 区画面積が広い傾向 | 古い区画は4㎡〜10㎡超が珍しくなく、撤去費用が一般的な民間霊園より高額になりやすい |
| 永代使用料は返金されない | 区画を返還しても過去に支払った永代使用料は一切戻らない。東京都の条例に基づく規定 |
| 宗旨・宗派不問の公営墓地 | 特定の寺院に属さないため、いわゆる「離檀料」が霊園側から求められることはない |
| 府中市と小金井市にまたがって所在 | 改葬許可申請の管轄市が区画の所在地によって異なる(後述) |
2026年時点の制度・手続きに関する補足
2026年4月時点で、多磨霊園の墓じまいに関わる手続き・制度(改葬許可申請の方法、返還届の様式、原状回復基準など)に、前年から大きな変更があったという公式発表は確認されていません。ただし、管理事務所の連絡先や受付時間、書式の細部は随時更新される可能性があります。手続きを開始する際は、東京都公園協会の公式サイトまたは多磨霊園管理事務所に最新情報を直接確認してください。
※管理事務所の電話番号は東京都公園協会の公式サイト(TOKYO霊園さんぽ)で最新の番号を確認できます。古い情報をそのまま使うと繋がらない可能性があるため、必ず公式サイトで裏取りをお願いします。
多磨霊園の墓じまい手続き|2026年版・7ステップの流れ
多磨霊園での墓じまいは、大きく7つのステップで進みます。民間霊園との最大の違いはステップ6「都への返還届提出・使用許可証の返納」が加わる点です。
手続きフローチャート
① 親族への相談・合意形成
↓ ② 改葬先(遺骨の移転先)の決定・受入証明書の取得
↓ ③ 改葬許可申請(区画所在地の管轄市役所)
↓ ④ 閉眼供養(魂抜き)の実施
↓ ⑤ 墓石の撤去・区画の原状回復
↓ ⑥ 東京都への返還届提出・使用許可証の返納 ←【都立霊園特有】
↓ ⑦ 改葬先への納骨
ステップ①:親族への相談・合意形成
法律上、墓じまいに親族全員の同意は必須要件ではありません。墓地使用者(名義人)に決定権があります。しかし、事前の相談なしに進めると感情的な反発を招き、結果として手続き全体が長期化するケースが多いです。
多磨霊園の古い区画には複数世代にわたる遺骨が納められていることが多く、「叔父の遺骨はどうするのか」「祖母の代から守ってきたのに」といった問題が表面化しやすいです。
墓じまいの意思を伝える際は、「管理できなくなった場合に無縁墓として扱われるリスク」を具体的に説明すると、理解を得やすくなります。
親族の反対にどう向き合うかは墓じまいで親族が反対するときの対処法で詳しく解説しています。
ステップ②:改葬先の決定・受入証明書の取得
遺骨の新しい受け入れ先を先に決めます。改葬許可申請の際に、改葬先が発行する「受入証明書」が必要になるためです。改葬先の選択肢は後の章で比較しています。
ステップ③:改葬許可申請【管轄市に注意】
改葬許可の申請先は、現在お墓がある区画の所在地を管轄する市区町村です。
ここで重要な注意点があります。 多磨霊園は府中市と小金井市にまたがって所在しています。そのため、区画の所在地によって管轄が府中市役所になる場合と小金井市役所になる場合があります。ご自身の区画がどちらの市に属するかは、使用許可証の記載または多磨霊園管理事務所への問い合わせで確認してください。
一般的に必要な書類:
| 書類 | 取得先 |
|---|---|
| 改葬許可申請書 | 管轄市役所で入手(府中市または小金井市) |
| 埋蔵証明書(埋葬証明書) | 多磨霊園管理事務所 |
| 改葬先の受入証明書 | 新しい納骨先の施設 |
| 申請者の本人確認書類 | 申請者が用意 |
※手数料は自治体により異なりますが、1体あたり数百円程度が一般的です。正確な金額・必要書類は管轄市役所に直接確認してください。
改葬手続きの全体像は改葬手続きの詳しい解説記事にまとめています。
ステップ④:閉眼供養(魂抜き)
墓石を撤去する前に、僧侶に依頼して閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)を行うのが一般的です。多磨霊園は宗旨・宗派不問の公営墓地なので、菩提寺がある場合はその寺院に、特定の寺院との付き合いがない場合は僧侶派遣サービスなどを利用して手配します。
お布施の目安は一般的に3万〜10万円程度とされますが、宗派・寺院により幅があります。
ステップ⑤:墓石の撤去・区画の原状回復
石材店に依頼して墓石・外柵・基礎コンクリート・植栽をすべて撤去し、区画を更地に戻します。都立霊園では「原状回復」が返還の必須条件であり、管理事務所による現地確認を経て基準を満たしているか判定されます。
この工程が費用面で最も大きな割合を占めます。
ステップ⑥:東京都への返還届提出・使用許可証の返納【都立霊園特有】
原状回復が完了し、管理事務所の確認を受けた後、以下を提出します。
- 墓所返還届
- 霊園使用許可証の返納
使用許可証を紛失している場合は、別途「亡失届」の手続きが必要です(注意点の章で後述)。承継手続きが未了の場合は、先に承継手続きから行う必要があり、さらに時間がかかります。
ステップ⑦:改葬先への納骨
改葬許可証を持参し、新しい納骨先に遺骨を納めます。これで多磨霊園での墓じまいは完了です。
墓じまいの手順を基礎から把握したい方は墓じまいの7つの手順もあわせてお読みください。
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多磨霊園の墓じまい費用|2026年版・項目別の相場と高くなる要因
「結局いくらかかるのか」——業者に連絡する前に、費用の全体像を把握しておきたいという気持ちは当然です。
費用の4項目と相場一覧
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| ①墓石撤去・原状回復費 | 目安として30万〜80万円程度 | 区画面積・墓石の大きさ・搬出経路で大きく変動 |
| ②閉眼供養のお布施 | 一般的に3万〜10万円程度 | 宗派・寺院により異なる |
| ③行政手数料 | 数百円〜数千円程度 | 改葬許可申請の手数料(1体あたり) |
| ④改葬先の初期費用 | 目安として5万〜150万円程度 | 永代供養墓・納骨堂・樹木葬など種類により大きな幅 |
※これらの数字は、墓じまい関連の複数の石材店・専門業者が公開している料金情報や、一般的な業界相場を総合した目安です。実際の費用は個別条件で異なるため、必ず現地下見後の見積もりで確認してください。
多磨霊園で撤去費用が高くなりやすい3つの理由
1. 区画面積が広い 多磨霊園の古い区画は4㎡〜10㎡超が珍しくありません。一般的な民間霊園の1〜2㎡と比べると倍以上の面積になるため、撤去・整地の費用も比例して増加します。
2. 墓石・外柵が大型 広い区画には大きな墓石と立派な外柵(巻石)が設置されていることが多く、解体・運搬の手間と石材の処分費が増えます。
3. 重機が入りにくい区画がある 多磨霊園は開園から100年以上の歴史があり、区画によっては通路が狭く重機の搬入が困難です。手作業の比率が増えると人件費が上がり、工期も延びます。これは現地を知らない業者が見積もり段階で見落としやすいポイントでもあります。
区画面積別・撤去費用の目安
| 区画面積 | 撤去・原状回復費の目安 |
|---|---|
| 2㎡程度 | 目安として20万〜35万円程度 |
| 4㎡程度 | 目安として30万〜50万円程度 |
| 6㎡以上 | 目安として50万〜80万円以上 |
※墓石の材質・基数・基礎の深さ・搬出経路によって上下します。あくまで概算の参考としてご覧ください。
墓じまい費用の全体像は墓じまい費用の詳しい解説記事、費用の内訳詳細は墓じまい費用の内訳記事で確認できます。
離檀料について正しく理解する
「多磨霊園は公営墓地だから離檀料はかからない」という説明を見かけることがありますが、これは少し正確さに欠けます。
離檀料とは、菩提寺の檀家をやめる際に寺院から求められることがあるお金であり、そもそも法的な支払い義務はありません。公営墓地かどうかに関係なく、離檀料は寺院と檀家の関係性の中で発生する問題です。
多磨霊園そのものは宗旨・宗派不問の公営墓地なので、霊園側から離檀料を請求されることはありません。しかし、別途菩提寺がありそこの檀家でもある場合、墓じまいをきっかけに檀家関係を解消するなら、寺院との話し合いが必要になるケースはあります。
多磨霊園の区画タイプ別|撤去の難易度と費用への影響
多磨霊園には複数の区画タイプがあり、タイプによって撤去の難易度や費用に差が出ます。業者に見積もりを依頼する前に、ご自身の区画タイプを確認しておくと話がスムーズです。
| 区画タイプ | 特徴 | 撤去の難易度・費用傾向 |
|---|---|---|
| 一般墓地(古い大型区画) | 4㎡〜10㎡超。大型墓石・外柵・植栽あり。多磨霊園で最も多いタイプ | 難易度:高め。重機搬入の可否で費用が大きく変動。50万〜80万円以上になるケースも |
| 一般墓地(比較的新しい区画) | 2〜4㎡程度。標準的な墓石 | 難易度:標準。費用も一般的な相場の範囲に収まりやすい |
| 芝生墓地 | 芝生に墓石が並ぶタイプ。区画面積は比較的小さい | 難易度:やや低め。墓石が小型で外柵がない分、撤去費用は抑えやすい傾向 |
| 壁型墓地 | 壁面に墓碑を設置するタイプ | 構造上、撤去方法が限定される。対応可能な業者に確認が必要 |
ポイント: 古い大型区画ほど、業者の経験値が費用に直結します。多磨霊園の現場を知っている業者であれば、重機のルートや搬出方法を熟知しているため、無駄な手作業を減らせる可能性があります。これが「多磨霊園での施工実績があるか」をチェックポイントに挙げた理由です。
都立霊園・多磨霊園ならではの注意点4つ【2026年最新】
民間霊園とは異なる都立霊園特有の注意点を4つまとめます。知らないまま進めると、手続きが止まったり余計な費用がかかったりするリスクがあります。
注意点①:使用許可証の紛失は早めに対処
多磨霊園の区画返還には「霊園使用許可証」の返納が必須です。しかし、何十年も前に取得した書類を現在の承継者が保管していないケースは珍しくありません。
紛失している場合は、多磨霊園管理事務所で亡失届を提出する手続きが必要になります。届出には使用者の本人確認書類などが求められます。
さらに、名義人が亡くなっていて承継手続きが済んでいない場合は、まず承継手続きから始める必要があり、追加で数週間〜1ヶ月以上かかることがあります。
→ 対策: 墓じまいを検討し始めた段階で使用許可証の有無を確認してください。見つからない場合は、早めに多磨霊園管理事務所に問い合わせて必要な手続きを把握しましょう。管理事務所の連絡先は東京都公園協会の公式サイト(TOKYO霊園さんぽ)で最新の番号を確認できます。
注意点②:改葬許可の申請先は区画の所在地による
前述のとおり、多磨霊園は府中市と小金井市にまたがって所在しています。改葬許可の申請先は、ご自身の区画がどちらの市に属するかによって異なります。
全区画が府中市管轄とは限りませんので、使用許可証の住所表記を確認するか、管理事務所に問い合わせて管轄市を特定してから申請に進んでください。
注意点③:永代使用料は返金されない
区画を返還しても、過去に支払った永代使用料は返金されません。これは東京都の条例に基づくものです。「返還すればお金が戻る」と期待して費用計画を立てないようにしてください。
注意点④:原状回復の基準が厳格
都立霊園の原状回復は、墓石だけでなく外柵(巻石)・基礎コンクリート・植栽もすべて撤去し、整地した状態にする必要があります。管理事務所による現地確認が行われ、基準を満たさないと判断された場合は追加工事を求められます。
この基準を理解していない業者に依頼すると、「撤去は終わったが返還が認められない」という事態が起こり得ます。見積もり段階で「都立霊園の原状回復基準に沿った施工ですか」と明確に確認することが重要です。
多磨霊園の墓じまい|行政手続き完全チェックリスト【2026年版】
以下は、多磨霊園での墓じまいに必要な手続きを漏れなく確認するためのチェックリストです。都立霊園特有の項目を含んでいます。
| # | 確認・実施事項 | チェック |
|---|---|---|
| 1 | 親族への相談・合意形成 | □ |
| 2 | 霊園使用許可証の所在確認(紛失時は亡失届の準備) | □ |
| 3 | 使用者の承継手続き済みか確認(未承継なら先に承継手続き) | □ |
| 4 | 区画の所在地を確認し、改葬許可の管轄市(府中市or小金井市)を特定 | □ |
| 5 | 改葬先(遺骨の新しい納骨先)の選定・受入証明書の取得 | □ |
| 6 | 多磨霊園管理事務所で埋蔵証明書(埋葬証明書)を取得 | □ |
| 7 | 管轄市役所で改葬許可を申請し、改葬許可証を受領 | □ |
| 8 | 石材店・業者に墓石撤去・原状回復を依頼(現地下見・複数社見積もり) | □ |
| 9 | 閉眼供養(魂抜き)の手配・実施 | □ |
| 10 | 遺骨の取り出し | □ |
| 11 | 墓石撤去・原状回復工事の実施 | □ |
| 12 | 管理事務所による原状回復の確認 | □ |
| 13 | 東京都への墓所返還届の提出 | □ |
| 14 | 霊園使用許可証の返納 | □ |
| 15 | 改葬先への納骨(改葬許可証を持参) | □ |
各手順の詳細や所要期間の目安は墓じまいの流れと期間の解説記事も参考にしてください。
遺骨の改葬先|多磨霊園から移行できる4つの選択肢を比較【2026年版】
墓じまい後に遺骨をどこに移すかは、費用・管理負担・ご家族の心情に直結する重要な選択です。
| 改葬先 | 初期費用の目安 | 年間管理料の目安 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 永代供養墓(合祀墓) | 目安として5万〜30万円程度 | なし〜数千円程度 | 費用が最も抑えやすい。後の管理が不要 | 合祀後は遺骨を取り出せない。個別のお参り対象がなくなる |
| 納骨堂 | 目安として30万〜100万円程度 | 目安として1万〜2万円程度 | 都心部でアクセスの良い施設が多い。天候を問わず参拝可能 | 契約期間があり、期間終了後は合祀に移行するケースが多い。管理料の負担が継続 |
| 樹木葬 | 目安として20万〜80万円程度 | なし〜数千円程度 | 自然に還るイメージ。管理料が不要または少額の施設が多い | 施設によっては交通の便が悪い。個別区画の見た目がわかりにくい場合がある |
| 他の霊園への改葬 | 目安として50万〜150万円程度 | 目安として5千〜1万5千円程度 | 個別の墓石を維持できる。自宅近くに移せる | 費用が最も高い。新しい墓石の管理問題を将来的に再び抱える可能性 |
選び方の判断軸
- 費用を最優先で抑えたい → 永代供養墓(合祀墓)が現実的。ただし合祀後は遺骨の取り出しが不可能なため、親族との事前合意は必須
- 参拝のしやすさを重視したい → 自宅や最寄り駅からのアクセスが良い納骨堂が選択肢に入る
- 管理負担をゼロにしたい(一人っ子・承継者不在) → 管理料不要の永代供養墓または樹木葬。将来の管理が完全に不要な施設を選ぶ
一人っ子で承継者がいない場合の選択肢については一人っ子の墓じまい解説記事で詳しく解説しています。
📋 墓じまい・離檀の手続きを代行したい方へ
離檀料トラブルの相談から、役所手続き・石材撤去まで一括サポート。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)対応。4万円/㎡〜、80年の実績。
多磨霊園の墓じまい費用シミュレーション|2つの参考モデル
以下は、多磨霊園の一般的な区画条件をもとにした費用シミュレーションです。
※特定の個人の事例ではなく、一般的な区画条件に基づく参考モデルです。実際の費用は個別条件により異なります。
モデルA:4㎡の一般的な区画(遺骨2体)
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 墓石撤去・原状回復 | 目安として35万〜45万円程度 |
| 閉眼供養のお布施 | 目安として5万円程度 |
| 改葬許可申請手数料 | 数百円程度(2体分) |
| 改葬先(永代供養墓・合祀) | 目安として10万〜20万円程度 |
| 合計目安 | 約50万〜70万円程度 |
| 期間の目安 | 目安として2〜3ヶ月程度 |
モデルB:8㎡の大型区画・複数の墓石あり(遺骨5体)
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 墓石撤去・原状回復 | 目安として60万〜80万円程度 |
| 閉眼供養のお布施 | 目安として5万〜10万円程度 |
| 改葬許可申請手数料 | 数千円程度(5体分) |
| 改葬先(納骨堂・個別安置) | 目安として50万〜80万円程度 |
| 合計目安 | 約115万〜170万円程度 |
| 期間の目安 | 目安として3〜4ヶ月程度 |
費用差の最大要因は「区画面積」と「改葬先の種類」です。 墓石撤去費用は区画の大きさでほぼ決まりますが、改葬先を合祀の永代供養墓にするか個別安置の納骨堂にするかで数十万円の差が出ます。
まずは現地下見を含む正確な見積もりを取り、ご自身の区画に合った費用感を把握することが第一歩です。
親族との調整が最大のハードルになることも
多磨霊園の墓じまいで意外と見落とされがちなのが、親族との合意形成にかかる時間と労力です。
よくある調整場面と対処のヒント
「自分は遠方だが、兄弟は残したいと言っている」 → 感情論になりやすい場面です。「管理費を誰が負担するのか」「将来の承継者はいるのか」を具体的に話し合うことが重要です。残したいと言う親族が管理を引き受けられるのかどうか、現実的な条件を冷静に確認しましょう。
「叔父・叔母の遺骨も入っているが、いとことは疎遠」 → 法的には墓地使用者(名義人)に決定権がありますが、事前連絡なしに進めると感情的なトラブルに発展します。手紙などの書面で丁寧に意向を伝え、回答期限を設けるのが現実的です。
「母が存命で墓じまいに消極的」 → 無理に進めるのは得策ではありません。「将来、誰も管理できなくなったときにどうなるか」という将来のリスクの話として切り出すと、受け入れやすくなることがあります。
親族の説得方法や具体的な話し合いの進め方は墓じまいで親族が反対するときの解決策もあわせてお読みください。
手続き・業者手配・親族調整——全部を一人で抱え込む必要はありません
ここまで読み進めて、「やることが多すぎる」と感じている方も多いと思います。実際に整理すると、多磨霊園の墓じまいでは以下をすべて自分で段取りしなければなりません。
- 管轄市役所での改葬許可申請
- 多磨霊園管理事務所での各種書類取得
- 東京都への返還届提出・使用許可証の返納
- 石材店の手配・見積もり比較・施工管理
- 閉眼供養の僧侶手配
- 改葬先の選定・契約
特に遠方にお住まいの場合、これらのために何度も府中・小金井エリアまで足を運ぶのは、時間的にも交通費的にも大きな負担です。
墓じまい専門の代行業者は、これらの手続き——行政書類の作成・提出代行、石材店の手配、閉眼供養の段取り、改葬先の紹介まで——を一括で請け負います。都立霊園の返還手続きに対応した業者であれば、多磨霊園管理事務所とのやり取りも代行可能です。
ただし、業者によって対応範囲・費用は大きく異なります。「行政手続きの代行」を謳っていても書類作成だけで窓口への提出は自分で行う必要があるケース、撤去工事の下請けに別の石材店を使うケースなど、契約前に確認すべき点があります。
この記事の冒頭で紹介した5つのチェックポイントを使い、最低2〜3社から現地下見付きの見積もりを取ることが、後悔しない業者選びの最低条件です。
墓じまい業者の選び方と比較ポイントでは、見積もり時に確認すべき質問リストや、契約前に注意すべきトラブル事例もまとめています。業者に連絡する前に目を通しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)|多磨霊園の墓じまい
Q1. 多磨霊園の墓じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?
一般的な目安として2〜4ヶ月程度です。親族との合意形成や承継手続きの有無によってはそれ以上かかることもあります。余裕をもったスケジュールで進めることをおすすめします。
Q2. 多磨霊園は指定石材店制度がありますか?
都立霊園には民間霊園のような指定石材店制度はありません。自分で自由に石材店・業者を選ぶことができます。逆に言えば、業者選びは完全に自己責任になるため、慎重な比較が重要です。
Q3. 改葬許可申請はオンラインでできますか?
2026年4月時点で、府中市・小金井市ともに改葬許可申請のオンライン対応は確認されていません。窓口への来庁または郵送での対応が基本です。最新の対応状況は各市役所に直接ご確認ください。
Q4. 多磨霊園の墓じまいに補助金は使えますか?
2026年4月時点で、東京都・府中市・小金井市において墓じまいに特化した補助金制度は確認されていません。ただし自治体の制度は年度ごとに変わる可能性があるため、最新情報は各自治体の窓口に確認することをおすすめします。他の自治体での補助金事例については墓じまい補助金の解説記事も参考になります。
Q5. 永代使用料は返金されますか?
返金されません。東京都の条例に基づき、区画を返還しても過去に支払った永代使用料は一切戻りません。
Q6. 遺骨が土に還って取り出せない場合はどうすればいいですか?
古い区画では、骨壺が破損し遺骨が土と混ざっているケースがあります。この場合、周囲の土ごと取り出して改葬先に納めるか、取り出した土を供養するかなど、対応方法は改葬先や業者と相談して決めます。
まとめ|多磨霊園の墓じまいで「次にやるべきこと」
多磨霊園での墓じまいは、都立霊園ならではの手続き(返還届・使用許可証の返納・厳格な原状回復基準)がある分、民間霊園より一歩複雑です。しかし、全体の流れを理解し、信頼できる業者を選べれば、決して乗り越えられないものではありません。
今日からできる3つのアクション:
- 使用許可証の所在を確認する — 紛失している場合は手続きが増えるため、最初に確認すべき項目です
- 区画の所在地(府中市 or 小金井市)を特定する — 改葬許可申請の窓口を間違えないために必要です
- 多磨霊園での施工実績がある業者2〜3社に現地下見付きの見積もりを依頼する — 見積もりを取るだけなら費用はかかりません。具体的な金額がわかるだけで、漠然とした不安は大きく軽減されます
業者への相談に進む前に、選定基準を再確認しておきたい方は墓じまい業者の選び方と比較ポイントをブックマークしておいてください。この記事の冒頭で紹介した5つのチェックポイントと合わせて使うことで、後悔のない業者選びができます。
墓じまいの手順や費用の全体像をもう一度整理したい方は、墓じまいのやり方まとめもあわせてご覧ください。
この記事の情報は2026年4月時点のものです。手続きの詳細・費用・制度は変更される可能性があるため、実際に墓じまいを進める際は東京都公園協会の公式サイトおよび管轄市役所に最新情報をご確認ください。
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この記事の著者
なお|葬儀会社 Webマーケティング部
葬儀会社のWebマーケティング部門に3年間従事し、年間2,000件以上の葬儀集客を担当。墓じまい・改葬・永代供養・直葬に関する情報を数多く発信してきた経験をもとに、正確で実用的なコンテンツを提供しています。(運営者情報)

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