霊園のウェブサイトに「14.8万円〜」と表示されている。でも「〜」の先がどこまで伸びるのか見当がつかず、問い合わせること自体を先送りにし続けている——そういう状態ではないでしょうか。
「費用がわからないまま話を進めると、後で断りにくくなる」という不安は、樹木葬を検討している方に共通する悩みです。広告価格と最終的な支払い総額の間には、永代供養料・埋葬料・管理費・彫刻費など複数の費用項目が隠れていることがあり、契約後に「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクがあります。契約後のトラブルを防ぐには、問い合わせ段階で全費用項目の書面確認を行うことが最も重要です。
このページでは、神奈川県内の複数霊園の公開情報をもとに、2026年時点の費用相場・内訳・エリアごとの傾向・墓じまいとのセット費用を整理しています。費用の全体像を把握したうえで、自分のケースに合った判断をしてください。
掲載情報について: 本記事は、神奈川県内の複数霊園の公開情報をもとに構成しています(2026年4月現在)。費用・プラン条件は変更される場合があるため、各霊園への直接確認を必ずお勧めします。
2026年 神奈川の樹木葬 費用相場の全体像
神奈川県内の樹木葬の費用は、プランの種類によって大きく3段階に分かれます。
| タイプ | 費用目安(概算) | 特徴 |
|---|---|---|
| 合葬型(合祀) | 10〜30万円程度 | 複数の故人と同じ区画に納骨。費用が最も抑えられる |
| 集合型(個別区画あり) | 20〜50万円程度 | 一定期間は個別管理、その後合祀へ移行 |
| 個別型(専用区画・石碑あり) | 50〜80万円程度 | 1区画1名〜家族単位で専用スペースを確保 |
※上記はあくまで目安です。同じタイプでも、霊園のロケーション・設備・運営主体によって大きく異なります。
費用の幅が生まれる最大の理由は「何が価格に含まれているか」の違いです。 広告に掲載されている価格が「永代供養料のみ」の場合、そこから埋葬料・管理費・彫刻費が別途上乗せされ、最終的な支払い総額が広告価格の1.5〜3倍になることがあります。
2026年 費用内訳の全項目——「含まれる費用」と「別途かかる費用」を分けて把握する
樹木葬の費用を構成する主な項目は5つです。契約前にこの5項目が「含まれるか・別途か」を霊園に確認することが、後悔しない選び方の第一歩です。
① 永代供養料(供養料・使用料)
「永代にわたって霊園が供養・管理する」ための費用で、樹木葬の費用の中で最も大きなウェイトを占めます。多くの場合、一括払いです。
- 合葬型:5〜15万円程度
- 集合型:15〜35万円程度
- 個別型:30〜60万円程度
※霊園のロケーション(横浜市内・駅近など)や設備グレードによってさらに上振れする場合があります。
② 埋葬料(納骨手数料)
遺骨を実際に納骨する際にかかる作業費用です。「永代供養料に含む」とする霊園と「別途3〜5万円程度」とする霊園が混在しています。問い合わせ段階で必ず確認してください。
③ 年間管理費(維持費)
霊園全体の清掃・植栽管理にかかる費用です。「永代供養に含まれており管理費不要」と明示している霊園と、「年間3,000〜1万円程度」が発生する霊園の2パターンがあります。合葬型では管理費不要のケースが多い傾向がありますが、霊園によって異なります。
④ 銘板・彫刻費
個別型や集合型では、石碑や銘板への文字彫刻が別途かかることがあります。目安として3〜10万円程度ですが、プランに含まれているかどうかを必ず確認してください。
⑤ 開眼供養・閉眼供養の費用
改葬(墓じまい)を伴う場合、現在のお墓を閉める「閉眼供養(魂抜き)」と新しい場所に迎える「開眼供養(魂入れ)」をそれぞれ寺院・霊園に依頼することがあります。費用は寺院・地域・関係性によって異なり、数万〜十数万円程度が目安です(必ず事前に確認を)。
費用内訳チェックリスト(契約前に霊園へ確認する7項目)
“` □ 広告の価格に永代供養料は含まれているか □ 埋葬料は別途かかるか □ 年間管理費は発生するか □ 彫刻・銘板費用は含まれているか □ 何名まで納骨できるか(追加納骨の料金は?) □ 一定期間後の合祀への移行タイミングと費用(霊園ごとに異なる) □ 宗旨・宗派の制限はあるか “`
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2026年 エリア別の費用傾向——神奈川県内での位置づけ
神奈川県内の霊園の費用は、エリアや運営形態によって傾向が異なります。ただし、同じエリアでも霊園の規模・グレード・プランによって費用は大きく変わるため、以下はあくまで一般的な傾向の整理です(各霊園公開情報をもとにした傾向把握。個別の価格は各霊園に直接確認ください)。
| エリア | 費用傾向 | 傾向の背景 |
|---|---|---|
| 横浜市(港北・緑区など) | 都市部需要が高く、比較的高めになる傾向 | 交通アクセスが良く、民営霊園・寺院型ともに選択肢が多い |
| 川崎市 | 東京都心へのアクセスが良い分、都市型価格の傾向 | 東京都内の霊園価格と近い水準になるケースがある |
| 湘南・藤沢・茅ヶ崎 | 中程度。自然環境を活かした霊園が存在する | 人気エリアのため、希望の霊園への早めの問い合わせが有効 |
| 相模原・厚木・海老名方面 | 都市部より抑えめになる傾向 | 広めの区画が用意されているケースもある |
断定的な価格帯は霊園ごとに確認を。 エリアで絞り込んだあと、霊園ごとに費用内訳を書面で確認することが重要です。同じ「合葬型」でも、横浜市内と相模原では費用水準が異なるケースがあります。
【2026年 神奈川の特殊事情】公営霊園は抽選制——民営との違いを知っておく
神奈川の樹木葬を検討するうえで、他府県と比較したときに見落とされがちな重要なポイントが「公営霊園の仕組み」です。
横浜市営・川崎市営の樹木葬墓地は申込み倍率が高い
横浜市や川崎市が運営する公営霊園では、樹木葬(里山型・樹林型)の区画を設けているケースがあります。公営霊園の最大のメリットは費用が民営より抑えられることですが、申込み倍率が高く、抽選に外れるケースもあります。
- 申込み時期が年1回に限られることが多い
- 抽選の結果によっては翌年以降に持ち越しになる
- 空きがあっても横浜市・川崎市への居住要件が課せられる場合がある
公営霊園の最新の募集情報・空き状況は、横浜市・川崎市の各担当部署(霊園担当課)に直接確認してください。
民営霊園・寺院型との比較ポイント
| 項目 | 公営霊園 | 民営霊園 | 寺院型 |
|---|---|---|---|
| 費用水準 | 比較的安価 | やや高めになる傾向 | 霊園により幅がある |
| 申込み方法 | 抽選制(時期限定) | 随時申込み可 | 霊園による |
| 宗旨・宗派 | 不問 | 不問が多い | 特定宗派優先のケースあり |
| アクセス | 公共交通が整備されているケース多 | 郊外の場合は車必須なことも | 立地による |
| 在住要件 | あり(市内在住者優先) | なし | なし |
神奈川の場合、公共交通でのアクセス性も霊園選びの重要なポイントです。郊外型の民営霊園では「車がないと行けない」ケースもあるため、将来的に墓参りできる交通手段も含めて確認しておくことをお勧めします。
費用で失敗しない3つのチェックポイント(2026年版)
チェックポイント① 「永代供養込み」か「永代供養別途」かを最初に確認する
樹木葬のトラブルで最も多いのが、「広告価格で申し込んだら、永代供養料が別途必要だった」というケースです。問い合わせ時の最初の質問はこれにしてください。
「この価格には永代供養料は含まれていますか?全費用の内訳を書面で確認できますか?」
チェックポイント② 「合祀のタイミング」と「その後の体制」を確認する
集合型の樹木葬では、「一定期間は個別管理後、合祀へ移行」というプランが見られます。移行のタイミングは霊園によって異なり、13回忌・17回忌・33回忌などのパターンが存在します(期間は霊園により異なります)。合祀後に追加費用が発生しないか、合祀後の供養体制はどうなっているかを必ず確認してください。
チェックポイント③ 「追加納骨」の条件を確認する
現在は1名分で契約しても、将来的に家族も同じ区画に入れたいというケースは多くあります。追加納骨が可能か・費用はいくらかを事前に確認しておくと、将来の費用見通しが立ちます。
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墓じまい+樹木葬 2026年 総額シミュレーション
墓じまいを伴う場合、費用は大きく「現在のお墓を閉じる費用」+「新しいお墓(樹木葬)の費用」に分かれます。
墓じまいにかかる費用の目安
墓じまいの費用については、墓じまいの費用相場と内訳で詳しく解説していますが、概算を整理します。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 墓石の撤去・整地費用 | 15〜30万円程度(区画の大きさ・石材業者による) |
| 閉眼供養(魂抜き)のお布施 | 数万〜十数万円程度(寺院によって大きく異なる) |
| 離檀料 | 0〜30万円程度(寺院・関係性により大きく異なる) |
| 改葬許可申請の手数料 | 数百〜数千円(市区町村による) |
※改葬の手続き詳細については改葬手続きの流れもあわせてご確認ください。
「墓じまい+樹木葬」のケース別総額(2026年 概算)
※下記は各項目の概算を積み上げたシミュレーションです。実際の費用は霊園・業者・寺院との交渉により大きく異なります(各社公開情報をもとにした概算・2026年4月現在)。
| ケース | 墓じまい費用 | 樹木葬費用 | 概算合計 |
|---|---|---|---|
| 最小ケース(離檀料なし・合葬型) | 20万円前後 | 10〜15万円 | 30〜35万円程度 |
| 標準ケース(離檀料あり・集合型) | 30〜50万円 | 20〜35万円 | 50〜85万円程度 |
| 最大ケース(離檀料高め・個別型) | 50〜80万円 | 50〜80万円 | 100〜160万円程度 |
最も費用を左右するのは「離檀料」です。 寺院との関係性や交渉次第で大きく変わるため、離檀を伴う場合は事前に寺院と丁寧に話し合うことが重要です。
墓じまいの手順について詳しくは、墓じまいの進め方・7ステップや親族の反対があるときの対応も参考にしてください。
墓じまいから新しい納骨先(樹木葬)まで、別々の業者と並行して手続きを進めるのは、スケジュール調整・費用管理・書類準備のすべてを自分でコントロールする必要があり、思いのほか手間がかかります。墓じまいと改葬先の相談を一括で受け付けてくれる窓口を先に確保しておくと、手続き全体がシンプルになります。
首都圏(神奈川・東京・埼玉・千葉)に特化し、墓じまいから改葬先の手配・行政手続き代行まで一括対応している「eー墓じまい」は、「費用の全体像を知りたいだけ」という段階の相談でも受け付けています。対応可能な範囲や費用感は、公式サイトでご確認ください。
従来墓・納骨堂との長期コスト比較(2026年 各社公開情報をもとにした概算)
「樹木葬は長期的に見て高くなるのでは?」という疑問を持つ方のために、他の選択肢との長期コストを比較します。
※下記の数値は各社の公開情報をもとにした概算です。管理費・交通費・追加費用は含まない試算であり、実際の費用は霊園・契約内容によって大きく異なります(2026年4月・各社公開情報をもとにした概算)。
| 項目 | 樹木葬(合葬型) | 樹木葬(個別型) | 屋内納骨堂 | 従来の一般墓 |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用目安 | 10〜30万円 | 50〜80万円 | 30〜100万円 | 150〜300万円 |
| 年間管理費の目安 | 不要〜1万円 | 不要〜1万円 | 1〜3万円 | 1〜3万円 |
| 10年後の目安総額 | 10〜40万円 | 60〜90万円 | 40〜130万円 | 170〜330万円 |
| 30年後の目安総額 | 10〜40万円 | 60〜90万円 | 60〜190万円 | 190〜390万円 |
ポイント: 合葬型の樹木葬は「初期費用が低く、維持費もほぼかからない」点で、長期的なコストが最も読みやすい選択肢のひとつです。ただし、合葬型は遺骨を取り出せない点がデメリットであり、「個別に管理したい」「将来家族も同じ区画に入れたい」という希望がある場合は、集合型・個別型を選ぶほうが適しているケースがあります。自分の希望と費用のバランスを冷静に見極めることが重要です。
よくある不安解消Q&A(2026年版)
Q1. 宗旨・宗派の制限はありますか?
樹木葬を提供する民営霊園の多くは、宗旨・宗派不問で受け入れています。ただし、寺院が運営する樹木葬では特定の宗派の方を優先するケースもあります。問い合わせ時に必ず確認してください。
Q2. 一度納骨したら遺骨は取り出せますか?
合葬型(合祀)の場合、原則として遺骨の取り出しはできません。集合型・個別型で「一定期間は個別管理」のプランであれば、合祀前であれば取り出しに応じてもらえる場合があります。契約前に「取り出し可否」を明確に確認することを強くお勧めします。
Q3. 家族が「先祖代々の墓を守るべき」と反対しています
多くの方が直面するハードルです。親族の反対があるときの対応方法に詳しくまとめていますが、「墓を閉じる」ではなく「次の供養の場を整える」という言葉選びに変えることがポイントです。樹木葬は「自然の中で永代供養される」という説明が、家族の理解を得やすいケースがあります。
Q4. 改葬許可申請はどこでどうやって取るのですか?
改葬許可は、現在のお墓がある市区町村の役所で申請します。必要書類は「改葬許可申請書」「埋葬証明書」「受け入れ証明書」が基本ですが、自治体によって異なります。各自治体の担当窓口に確認してください。詳しい手続きの流れは改葬手続きの全ステップをご参照ください。
Q5. 一人っ子で親族がいない場合、墓じまいの手続きは一人でできますか?
一人でも手続きは可能です。ただし、閉眼供養・遺骨の移動・改葬許可申請など複数の工程があり、一人で進めると抜け漏れが生じやすいのも事実です。一人っ子の墓じまい対応に具体的な段取りをまとめていますので、参考にしてください。代行サービスの利用も選択肢として検討に値します。
まとめ:2026年 神奈川の樹木葬で損しないための次の一手
神奈川の樹木葬費用を整理すると、次のポイントに絞られます。
- 費用相場は合葬型で10〜30万円程度、個別型で50〜80万円程度が目安(各霊園の公開情報による概算)
- 広告価格と最終支払い総額は異なることが多い——「含まれる費用・別途費用」を書面で確認する
- 墓じまいとセットの場合、総額は30〜100万円超になるケースが多い
- 長期コストで見ると、合葬型の樹木葬は管理費不要で費用が読みやすい(ただし遺骨取り出し不可のデメリットがある)
- 神奈川の公営霊園(横浜市営・川崎市営)は抽選制のため、希望する場合は募集時期を早めに確認する
今すぐやるべきこと: 候補霊園に連絡し、費用の全内訳を書面で提示してもらう。その1件を取ることで、「漠然とした不安」は「比較できる数字」に変わります。墓じまいと改葬先をまとめて相談したい場合は、個別の霊園に問い合わせるより先に、一括対応できる窓口を使うほうが時間と手間を省けます。
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この記事の著者
なお|葬儀会社 Webマーケティング部
葬儀会社のWebマーケティング部門に3年間従事し、年間2,000件以上の葬儀集客を担当。墓じまい・改葬・永代供養・直葬に関する情報を数多く発信してきた経験をもとに、正確で実用的なコンテンツを提供しています。(運営者情報)

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