遠くのお墓を閉じて遺骨を自宅に迎えたい方や、手元で供養したい方に向けて、自宅に置ける小さなお墓(自宅墓)の値段を、販売元の公式サイトに載っている価格でまとめました。遺骨を自宅に置くことについての法律の扱いと、お墓から遺骨を取り出して自宅に置くときの手続きも、東京都や市の公式の案内をもとに解説します。
この記事の結論
- この記事で公式サイトを確認した御影石の自宅墓は、家墓のおひとりさま用67,800円・おふたりさま用97,800円(どちらも送料2,200円と骨壺が別)、山野石材の「おくぼ」のセット90,000円(送料と2寸壺を含む)。いずれも税込み
- 自宅に置く小さなお墓の値段を調べた公的な統計や調査は、確認した範囲では見当たらない。この記事では「相場」を言い切らず、公式サイトの価格の例として示す
- 入る骨壺の大きさが決まっている。家墓は2.0〜2.5寸まで、おくぼは2寸の骨壺がセットに入る。今の骨壺が入らないときは遺骨の一部を移し(粉骨してから移す方法もある)、残りの遺骨の行き先も決めておく
- 墓地、埋葬等に関する法律には、自宅で遺骨を保管することについての規定はない(東京都保健医療局)。ただし、庭など墓地でない場所に遺骨を埋めることはできない
- お墓から取り出して自宅に置くときの手続きは、今のお墓がある市区町村と墓地の管理者に確かめる(調布市は、自宅に置く場合は改葬に当たらないと案内している)
自宅に置く小さなお墓の値段(公式サイトの価格)
御影石でできた自宅用の小さなお墓のうち、公式サイトで価格と大きさを確認できた2社の商品を並べました。並びは販売元の会社名の五十音順(ファーストインダストリーズ、山野石材)で、順位やおすすめの順ではありません。金額はすべて税込みで、2026年11月に各社の公式サイトで確認した記載のとおりです。
| 商品(販売元) | 価格(税込み) | 大きさ・重さ | 価格に含まれるもの・別にかかるもの |
|---|---|---|---|
| 家墓 おひとりさま用(株式会社ファーストインダストリーズ 家墓事業部)※当サイトの広告主 | 67,800円。送料2,200円(梱包代込み)が別 | 幅16cm×奥行16cm×高さ18cm、約8.3kg(台座を含む) | 正面の彫刻・塗装を含む。石はグレー・ピンク・黒の御影石から選ぶ。注文のときの追加の彫刻・塗装は1面6,600円。骨壺は別 |
| 家墓 おふたりさま用(同上)※当サイトの広告主 | 97,800円。送料2,200円(梱包代込み)が別 | 幅26cm×奥行16cm×高さ18cm、約13.6kg(台座を含む) | 正面の彫刻・塗装を含む。注文のときの追加の彫刻・塗装は1面6,600円。骨壺は別 |
| 自宅墓「おくぼ」セット(山野石材株式会社) | 90,000円(税・送料込み。離島などは別に連絡するとしている) | ミニ墓石は幅135mm×高さ135mm×奥行135mm・4.4kg。台座(黒御影)は幅180mm×奥行255mm・2.4kg | 台座、ミニ墓石(黒御影か桜御影)、2寸壺、ステンドグラスの写真立てのセット |
家墓のおひとりさま用は、送料を足すと70,000円になる計算です。おくぼは、ミニ墓石と台座を合わせると6.8kgです(どちらも当サイトで計算)。家墓の価格に骨壺は含まれていません(同じ会社の通販サイト「家墓.jp」では「墓石本体」として販売しています)。骨壺を新しく用意するときは、その代金も要ります(同社は、家墓に入る骨壺を2,500円〜15,800円で販売しています)。家墓は、届いた後に彫刻を足したり色を塗り替えたりする場合は、彫刻費・塗装費とも11,000円(税込み)と送料がかかるとしています。在庫がない場合は約2か月後のお届けとしています。価格や内容は変わることがあるため、注文の前に公式サイトで確かめてください。
自宅に置く小さなお墓の値段を調べた公的な統計や調査は、確認した範囲では見当たりませんでした(2026年11月確認)。そのため、この記事では「相場」を言い切らず、公式サイトの価格の例として示しています。(出典:家墓(かぼ)公式サイト、家墓の通販サイト「家墓.jp」(いずれも株式会社ファーストインダストリーズ 家墓事業部)、山野石材株式会社「自宅墓「おくぼ」」(いずれも2026年11月確認))
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遺骨を自宅に置くなら、小さなお墓という形もあります
家墓(かぼ)は、自宅に置ける御影石の小さなお墓です。中に2.0〜2.5寸までの骨壺(幅約75mm×高さ約90mmまで)を納め、正面に名前などを彫れます。今お使いの骨壺がこれより大きいときは、遺骨の一部を移す形になります。おひとりさま用は67,800円、おふたりさま用は97,800円で、公式サイトでは、おふたりさま用を「ご夫婦・パートナー・ペットと一緒に」使えると案内しています(いずれも税込み。送料2,200円と骨壺の代金が別にかかります)。
骨壺の大きさと、入りきらない遺骨
小さなお墓は、中に納められる骨壺の大きさが決まっています。家墓は、2.0〜2.5寸までの骨壺(幅約75mm×高さ約90mmまで)に対応するとしています。おくぼは、セットの2寸壺に、分骨した遺骨をそのまま納められるとしています。今の骨壺の遺骨がすべて入りきらないときは、遺骨の一部だけを移す(粉骨してから移す方法もある)ことになり、残りの遺骨の行き先も決めておく必要があります。
家墓の公式サイトでは、粉骨した遺骨を故人ごとに小さなケースに分けて納めるためのステンレスの密閉ケースとベースのセット(8柱用19,800円・14柱用25,800円・税込み。墓石本体は付かない)を販売していて、おふたりさま用の家墓1つで最大28柱まで対応できるとしています。ケースに収まらない遺骨は、永代供養か散骨にすると案内しています。おくぼは基本的に1人用で、2人以上のときは人数分を並べて置くか、少量ずつさらし袋などに入れて1つの骨壺に納める方法を案内しています。(出典:家墓(かぼ)公式サイト、山野石材株式会社「自宅墓「おくぼ」」(いずれも2026年11月確認))
遺骨を自宅に置いてもよいか(法律の扱い)
東京都保健医療局のよくある質問は、自宅の仏壇に骨壺に入った遺骨があるが墓地や納骨堂に預けなければいけないか、という問いに対して、「墓地、埋葬等に関する法律では、自宅での焼骨の保管については特に規定はありません」と答えています。
一方で、同じ法律は、遺骨(焼骨)を埋めて納める「埋蔵」を、墓地以外の区域で行ってはならないとしています(第4条)。墓地は、都道府県知事(市や特別区では市長・区長)の許可を受けた区域です(第2条)。東京都保健医療局も、個人が庭などに墓地をつくることは法令上認められていないとしています。小さなお墓は、家の中に置いて使うものです。自宅の庭などに遺骨を埋めることはできません。(出典:東京都保健医療局「よくある質問|墓地・納骨堂・火葬場」・「散骨に関する留意事項」、e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」第2条・第4条)
お墓から遺骨を取り出して自宅に置くときの手続き
墓地、埋葬等に関する法律でいう「改葬」は、お墓などに納めた遺骨を、ほかのお墓や納骨堂に移すことです(第2条)。お墓から取り出した遺骨を自宅に置くときの扱いについて、たとえば東京都調布市は、次のように案内しています。
- 遺骨を自宅に安置する場合は、改葬には該当しない
- 自宅に置いていた遺骨を将来お墓や納骨堂に納める場合は、元の墓地・納骨堂が出した遺骨引渡証明書が必要になるので、大切に保管する
- はじめから別のお墓や納骨堂に納める予定で、その途中で一時的に自宅に置く場合は、事前に改葬の許可が必要
- 遺骨の一部をほかのお墓や納骨堂に納める分骨の場合は、改葬の手続きは要らず、元の墓地などの管理者が出す分骨の証明で納める
分骨の証明については、墓地、埋葬等に関する法律施行規則が、墓地などの管理者は、ほかの墓地などに分骨を納めようとする人から請求があったときは、埋蔵や収蔵の事実を証明する書類を交付しなければならないと定めています。調布市の案内は一つの例です。散骨のためにお墓から取り出す場合について、東京都保健医療局は区市町村により取扱いが異なるとしています。自宅に置くために取り出すときも、今のお墓がある市区町村と墓地の管理者に、必要な書類を確かめてください。(出典:調布市「改葬許可申請」(2026年7月22日更新)、e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」第5条、東京都保健医療局「散骨に関する留意事項」)
遺骨の一部を分けて自宅に置くときの分骨証明書の手続きは「分骨して遺骨を自宅で保管する方法」でまとめています。
改葬の許可は、改葬を行おうとする人が、今のお墓がある市区町村に申請します(調布市)。お墓を閉じるときは、墓石を撤去して区画を管理者に返す工事も要ります。墓石の撤去工事は、石材店などの業者に頼めます。墓じまいの費用は「墓じまいの費用相場」、業者に頼めること・頼めないことは「墓じまい代行の費用」で解説しています。
小さなお墓を選ぶときに確かめること
- 今の骨壺が入るか:入る骨壺の大きさ(寸)と、入りきらない遺骨をどうするか
- 総額:本体のほか、送料、追加の彫刻(届いた後に足すときの料金も)、骨壺、粉骨の費用がかかるか
- 置く場所:大きさと重さ(この記事の例では約6.8kg〜約13.6kg。おくぼはミニ墓石と台座の重さを足した値で、当サイトで計算)。仏壇や棚に置けるか
- 何人分か:1人用か、2人以上やペットと一緒に納められるか
- 届くまでの期間と返品:彫刻の打ち合わせと在庫の有無で、届くまでの期間が変わる。返品の条件は、販売元の特定商取引法に基づく表記で確かめる
- 将来の行き先:自分が供養を続けられなくなったとき、遺骨をだれが引き継ぐか、合葬墓などに納めるか。そのときに要る証明書(遺骨引渡証明書や分骨の証明)を保管しておく
小さなお墓のほかの手元供養の品物(ミニ骨壺・遺骨ペンダント・遺骨リングなど)の価格の例は「手元供養の種類と値段」で紹介しています。
注文の前に、家族で話し合っておきましょう。将来、遺骨を合葬墓などに納めるときの費用の例は、「墓じまいの費用相場」で、移し先ごとに紹介しています。
よくある質問
小さなお墓の値段は、いくらですか?
この記事で公式サイトを確認した御影石の自宅墓は、家墓のおひとりさま用67,800円・おふたりさま用97,800円(送料2,200円と骨壺が別)、山野石材の「おくぼ」のセット90,000円(送料と2寸壺を含む)でした(いずれも税込み・2026年11月確認)。追加の彫刻や骨壺、粉骨の費用で総額が変わるため、注文の前に確かめてください。
遺骨を自宅に置くのは違法ですか?
東京都保健医療局は、墓地、埋葬等に関する法律には自宅での焼骨の保管について特に規定はないとしています。ただし、庭など墓地でない場所に遺骨を埋めることはできません(同法第4条)。
ペットの遺骨も一緒に納められますか?
家墓の公式サイトは、おふたりさま用を「ご夫婦・パートナー・ペットと一緒に」使えると案内しています。山野石材も、おくぼに人とペットの遺骨を一緒に納めることはできるとしたうえで、ペットの遺骨も火葬してから納め、別々のさらし布などに包んで混ざらないようにすることを勧めています。山野石材は、ペット用の「おくぼ for PET」も販売しています。ペットのお墓の種類と費用は「犬(ペット)のお墓の費用と種類」で解説しています。
まとめ
- 公式サイトで確認した御影石の自宅墓は、家墓67,800円・97,800円(送料2,200円と骨壺が別)、おくぼのセット90,000円(送料と2寸壺を含む)。いずれも税込み
- 入る骨壺の大きさが決まっている。今の骨壺が入らないときは遺骨の一部を移し(粉骨してから移す方法もある)、残りは合葬墓などに納める方法もある
- 自宅での遺骨の保管について、墓地、埋葬等に関する法律に特に規定はない(東京都保健医療局)。庭など墓地でない場所に埋めることはできない
- お墓から取り出して自宅に置くときの手続きと、将来に備えて保管する証明書を、今のお墓がある市区町村と墓地の管理者に確かめる
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遺骨を自宅に置くなら、小さなお墓という形もあります
家墓(かぼ)は、自宅に置ける御影石の小さなお墓です。中に2.0〜2.5寸までの骨壺(幅約75mm×高さ約90mmまで)を納め、正面に名前などを彫れます。今お使いの骨壺がこれより大きいときは、遺骨の一部を移す形になります。おひとりさま用は67,800円、おふたりさま用は97,800円で、公式サイトでは、おふたりさま用を「ご夫婦・パートナー・ペットと一緒に」使えると案内しています(いずれも税込み。送料2,200円と骨壺の代金が別にかかります)。
この記事で使った資料
- 東京都保健医療局「よくある質問|墓地・納骨堂・火葬場」、「散骨に関する留意事項」
- e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」
- 調布市「改葬許可申請」
- 家墓(かぼ)公式サイト、家墓の通販サイト「家墓.jp」(株式会社ファーストインダストリーズ 家墓事業部・2026年11月確認)
- 山野石材株式会社「自宅墓「おくぼ」」(よくある質問・特定商取引法に基づく表記を含む・2026年11月確認)
この記事を書いた人 大手葬儀会社Web事業部に3年間在籍。年間2,000件以上の葬儀集客・月数千万円超の広告運用・月間1,000万PV超のコンテンツ制作を担当した現場経験者が執筆しています。


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