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墓じまい・改葬の挨拶状の文例|はがきで送るお知らせの書き方と送る時期

墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)をしたことを、親族やお墓参りに来てくれていた方に知らせるのが「挨拶状」です。はがき1枚で送るのが一般的ですが、何をどこまで書けばよいか迷う方も多いはずです。この記事では、そのまま使える挨拶状の文例5パターンと、書く項目・送る時期・マナーをまとめています。

墓じまいの前に親族へ相談するときの手紙や、住職への挨拶は「墓じまいの挨拶文例集」で紹介しています。この記事は、はがきで送る「お知らせ」と「報告」に絞っています。

墓じまいの挨拶状とは|誰に・いつ送るか

挨拶状は、お墓を閉じたことと、遺骨の新しい納め先を知らせるための書面です。送らないと、お墓参りに来た親族や知人が「お墓がなくなっている」と驚いたり、どこにお参りすればよいか分からなくなったりします。

事前のお知らせ事後の報告
送る時期親族の合意がとれ、日程が決まったころ新しい納め先への納骨が済んだ後
主な相手お墓参りに来ている親族・知人親族・知人・お世話になった方
伝えること墓じまいをすること、閉眼供養の日程(参列をお願いする場合)墓じまいが済んだこと、新しい納め先とお参りの方法

どちらか一方だけでも構いません。親族には事前に電話や手紙で相談したうえで、知人には事後の報告だけを送る、という使い分けが多く見られます。

挨拶状に書く6つの項目

  1. 時候の挨拶(「拝啓 〇〇の候」など)
  2. 墓じまい・改葬をした(する)こと
  3. 理由(「後継ぎがいないため」「遠方でお参りが難しいため」など、ひと言で十分)
  4. 新しい納め先の名称・所在地・お参りの方法(参拝できる時間や予約の要否など)
  5. これまでお参りいただいたことへのお礼
  6. 日付と差出人(住所・氏名)

費用の分担や、親族間の話し合いの経緯は挨拶状には書きません。必要な相手には、電話や手紙で個別に伝えます。

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そのまま使える挨拶状の文例5パターン

〇〇の部分をご自身の状況に置き換えてお使いください。改まった挨拶状では句読点を使わない書き方が昔からの慣習とされているため、文例も句読点を省いています。読みやすさを優先して句読点を入れても失礼にはあたりません。

文例1:墓じまいの報告(親族向け・基本)

拝啓 〇〇の候 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
さて このたび〇〇家の墓所(〇〇寺墓地)につきましては 後を継ぐ者がいないことから 先日墓じまいをいたしました
遺骨は〇〇霊園の永代供養墓に納め 今後は霊園にて供養していただくこととなりました
これまで長きにわたりお参りいただきましたこと 心より御礼申し上げます
お近くにお越しの際は 下記にお立ち寄りいただけましたら幸いです
敬具

記
新しい納骨先 〇〇霊園 永代供養墓(〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇)
参拝時間 〇時〜〇時
以上

令和〇年〇月
〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇
〇〇 〇〇

文例2:永代供養に移したことの報告

拝啓 〇〇の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび 〇〇家の先祖代々の遺骨を〇〇寺の永代供養墓へ改葬いたしましたので ご報告申し上げます
今後は〇〇寺にて永代にわたり供養していただけることとなり 私どもも安堵しております
これまで〇〇家の墓所にお参りくださいました皆様に 厚く御礼申し上げます
今後とも変わらぬご厚誼のほど よろしくお願い申し上げます
敬具

記
改葬先 〇〇寺 永代供養墓(〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇 電話〇〇〇-〇〇〇-〇〇〇〇)
以上

令和〇年〇月
〇〇 〇〇

文例3:改葬(お墓の引っ越し)の報告

拝啓 〇〇の候 皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます
さて 〇〇家の墓所は〇〇県〇〇市にございましたが お参りを続けやすいよう このたび私どもの住まいに近い〇〇霊園へ移転いたしました
新しいお墓は下記のとおりです お近くにお越しの節は お参りいただけましたら故人もさぞ喜ぶことと存じます
まずは略儀ながら書中にてご報告申し上げます
敬具

記
新しい墓所 〇〇霊園 〇区〇番(〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇)
交通 〇〇駅から徒歩〇分
以上

令和〇年〇月
〇〇 〇〇

文例4:墓じまいの事前のお知らせ(閉眼供養への案内つき)

拝啓 〇〇の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
かねてよりご相談しておりました〇〇家の墓所につきまして このたび墓じまいを行うことといたしました
つきましては下記のとおり閉眼供養を執り行います ご都合がよろしければご参列いただけますと幸いです
遺骨は〇〇霊園に納める予定です
敬具

記
日時 令和〇年〇月〇日(〇)午前〇時より
場所 〇〇寺墓地(〇〇県〇〇市〇〇町〇-〇)
お手数ですが 〇月〇日までにご出欠をお知らせください
以上

令和〇年〇月
〇〇 〇〇(電話〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)

文例5:知人・ご近所向けの簡潔な報告

〇〇の候 いかがお過ごしでしょうか
このたび〇〇家の墓所を整理し 遺骨を〇〇霊園に納めましたのでお知らせいたします
生前の〇〇(故人名)にお寄せいただいたご厚情と これまでのお参りに心より感謝申し上げます
令和〇年〇月 〇〇 〇〇

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挨拶状のマナー|はがき・送る範囲・時期

  • 形式:はがきで十分です。新しい納め先の地図や詳しい案内を添えたい場合は封書にします。
  • 送る範囲:お墓参りに来ていた親族と、故人と親しかった方が中心です。迷う相手には、送っておく方が後の行き違いを防げます。
  • 時期:事後の報告は、新しい納め先への納骨が済んでから送ります。閉眼供養への参列をお願いする場合は、日程に余裕をもって事前のお知らせを出します。
  • 順番:親族には、挨拶状だけで済ませず、事前に電話や手紙で相談しておきます。挨拶状で初めて知らされると、不満が残りやすくなります。

親族への相談の手紙は「墓じまいの挨拶文例集」、菩提寺に出す書面は「離檀届の書き方と文例」で紹介しています。

これから墓じまいをする方へ|挨拶状を出す前に決めておくこと

事前のお知らせを出す段階では、閉眼供養の日程と、墓石を撤去する日程が決まっている必要があります。撤去の日程は石材店との打ち合わせで決まるため、親族への案内を出す前に業者を決めておくと、日程の変更が起きにくくなります。

寺院墓地では寺が指定する石材店がある場合もあるため、まず住職に確認してください。指定がなければ、撤去の費用は業者によって差が出るため、複数の石材店から見積もりを取って比べるのが安心です。費用の目安は「墓じまいの費用」、全体の流れは「墓じまいの手順7ステップ」で解説しています。

墓じまいの挨拶状のよくある質問

挨拶状は必ず出さないといけませんか?

決まりはありません。ただ、お墓参りに来ている方がいる場合は、知らせないと新しい納め先が分からず困らせてしまいます。少なくとも、お参りに来ている方には送っておくと安心です。

はがきと封書、どちらがよいですか?

はがきで問題ありません。新しい納め先の地図やパンフレットを同封したい場合、または特にお世話になった方には封書にすると丁寧です。

メールやLINEで知らせてもよいですか?

普段からメールやLINEでやり取りしている相手なら、それでも構いません。年配の親族には、はがきで送る方が丁寧に受け取られます。

墓じまいに反対していた親族にも送るべきですか?

送るのが基本です。新しい納め先を知らせないままにすると、関係がさらにこじれることがあります。気になる場合は、挨拶状を送る前に電話でひと言伝えておくとよいでしょう。

まとめ

  • 挨拶状は、墓じまいをしたことと、新しい納め先を知らせるための書面
  • 新しい納め先の名称・所在地・お参りの方法は、必ず書く
  • 費用や親族間の経緯は書かない
  • 事後の報告は納骨が済んでから。親族には挨拶状の前に相談しておく

これから墓じまいをする方は、親族への案内を出す前に、撤去の日程と費用を固めておくと手続きがスムーズに進みます。

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