お墓(墓石を建てる一般墓)を新しく持つときの費用は、「墓地の使用料」「墓石の代金と工事費」「毎年の管理料」の3つでできています。株式会社鎌倉新書の2026年の調査では、一般墓の平均購入金額は152.0万円(うち墓石代101.7万円)。この記事では、お墓の購入者を対象にした2つの調査と、東京都立霊園などの公式の料金をもとに、費用の総額・内訳・建てるまでの手順をまとめました。墓石の代金と工事費は、霊園やお寺に指定の石材店がなければ、複数の石材店の見積もりを並べて比べられます。
この記事の結論
- 一般墓の平均購入金額は152.0万円(うち墓石代101.7万円、土地利用料46.5万円。株式会社鎌倉新書の2026年の調査)
- 墓石だけの平均購入金額は169.5万円(墓地の費用を除く。全国優良石材店の会の2025年の調査)
- 墓地の使用料は場所で大きく違う。東京都立霊園の1㎡あたりの使用料は、青山霊園320万円から八柱霊園20.7万円まで(2026年度)
お墓を建てる費用の総額|2つの調査の数字
お墓の費用の平均は、2つの調査が公表しています。対象と中身が違うので、並べて見るのがおすすめです。
| 調査 | 平均の金額 | 対象と中身 |
|---|---|---|
| 株式会社鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」 | 一般墓 152.0万円(前年は155.7万円)。うち墓石代101.7万円、土地利用料46.5万円 | 2025年に「いいお墓」を通じてお墓を購入した人のうち、一般墓を購入した人(全体の15.2%)の平均。墓地の費用を含む総額 |
| 全国優良石材店の会(全優石)「2025年お墓購入者アンケート調査」 | 墓石 169.5万円(関東地方は166.9万円) | 全優石の加盟店で墓石を購入した人。墓地の取得費用は含まない |
全優石の調査では、墓石の購入金額は「150万円以上~200万円未満」が20.3%で最も多く、「200万円以上300万円未満」が18.7%、「120万円以上150万円未満」が14.5%でした。地域別の平均は、最も高い九州地方が245.7万円、最も安い近畿地方が145.7万円で、約100万円の差があります。墓石の費用は、地域とお墓の大きさで大きく変わります。(出典:「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12153/、調査結果の全文:https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2026/)、全優石「2025年お墓購入者アンケート調査」)
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お墓を建てる費用の内訳
1. 墓地の使用料(永代使用料)
墓地は土地を買うのではなく、使う権利を得るものです。たとえば川崎市の市営霊園の案内でも、利用の許可をするもので、販売するものではないと説明されています。使用料は、霊園の場所と区画の広さで決まります。東京都立霊園の2026年度の1㎡あたりの使用料は次のとおりです。
| 都立霊園(一般埋蔵施設) | 使用料(1㎡あたり) |
|---|---|
| 青山霊園 | 3,200,000円 |
| 多磨霊園 | 922,000円 |
| 小平霊園 | 836,000円(芝生埋蔵施設は871,000円) |
| 八王子霊園(芝生埋蔵施設) | 321,000円 |
| 八柱霊園 | 207,000円(芝生埋蔵施設は242,000円) |
区画の例では、小平霊園の1.85〜2.00㎡の区画が1,546,600〜1,672,000円、八柱霊園の1.55〜2.00㎡の区画が320,850〜414,000円です。同じ都立霊園でも、場所によって数倍の差があります。都は、3㎡以下の小さな区画の提供を増やしているとしています。(出典:東京都公園協会「令和8年度 都立霊園 申込みのしおり」)
神奈川県の市営霊園の使用料は「神奈川でお墓を買う費用相場」で一覧にしています。
2. 墓石の代金と工事費
墓石の代金は、上の2つの調査で平均101.7万円(鎌倉新書)、169.5万円(全優石)でした。調査によって対象が違うため、目安は幅で見ておくのが現実的です。基礎工事や文字彫りなどの費用は、公的な統計がありません。石材店の見積書で、項目ごとに金額を確かめましょう。
見積書で確かめたい主な項目:
- 石の種類と産地、使う石の量
- 基礎工事の内容
- 外柵・納骨室(カロート)の有無と形
- 文字彫りの文字数と書体
- 工事後の保証の期間と中身
3. 年間管理料
墓地の通路や水道などの共用部分を維持するための費用で、毎年かかります。都立霊園の2026年度の年間管理料は1㎡あたり810円(芝生埋蔵施設は1,040円)で、1.5〜2㎡の区画なら年1,620円です。神奈川県の市営霊園では、川崎市の4㎡の一般墓所が年2,840円、横浜市の墳墓地が年5,000円、藤沢市の4㎡の普通墓地が年8,074円です。
管理料は変わることがあります。札幌市は、施設の著しい老朽化や低金利の影響などを理由に、2026年度から市営霊園(里塚・平岸・手稲平和の3霊園)の、使用許可から20年を過ぎた区画などで、1区画年6,800円の管理料を新たにかけ始めました。また、都立霊園では、管理料を5年間納めないと使用許可の取消しの対象になります。(出典:都立霊園 申込みのしおり、札幌市「墓地管理料」)
4. 開眼供養のお布施
お墓が完成したときに行う開眼供養(魂入れ)のお布施は、寺院や宗派によって違い、公的な統計はありません。お願いする寺院に確かめておきましょう。
お墓を建てる8つの手順
- 家族で方針を決める:誰がお墓を受け継ぐか、予算、宗教・宗派の条件、お参りのしやすさ
- 墓地を探して見学する:公営・民営・寺院墓地の違いを比べる(次の章)
- 墓地を申し込み、使用の許可を受ける:公営霊園は募集の時期が決まっていて、抽選になることがある
- 石材店を選び、見積もりを取る:指定の石材店がなければ、複数の石材店から同じ条件で見積もりを取る
- 契約する:見積書の項目、工事の時期、追加の費用が出る条件を確かめる
- 墓石のデザインと文字を決める
- 工事をする:霊園によっては、工事の届け出が必要
- 開眼供養と納骨をする:納骨には、火葬済みの記入を受けた火葬許可証(自治体によって「火埋葬許可証」などと名称が違うことがある)か、ほかのお墓から移す場合は改葬許可証が必要
墓地や納骨堂の管理者は、こうした許可証を受け取った後でなければ、焼骨を納めることができません(墓地、埋葬等に関する法律 第14条)。手順の詳しい流れは、霊園の案内で確かめてください。
墓地の種類と選び方
| 種類 | 特徴 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 公営霊園 | 自治体が運営。都立霊園や横浜市のように募集が年1回のところがあり、抽選になることがある(都立霊園の2026年度は、一般埋蔵施設などの倍率が2.4倍) | 住んでいる地域や期間、遺骨の有無などの申込みの条件 |
| 民営霊園 | 宗教法人や公益法人などが経営。申込みの時期は霊園ごとに違う | 経営主体、墓石を建てる石材店が決められていないか |
| 寺院墓地 | 寺院が経営する墓地 | 檀家になることが条件か、寄付などの決まり |
墓地の経営は、厚生労働省の「墓地経営・管理の指針」で、地方公共団体が原則、それが難しい場合も宗教法人や公益法人等に限られるとされています。民営霊園を選ぶときは、販売の窓口とは別に、許可を受けた経営主体がどこかを確かめましょう。また、川崎市の市営霊園のように石材店の指定がない霊園もあれば、指定がある霊園もあります。(出典:厚生労働省「墓地経営・管理の指針等について」、令和8年度 都立霊園公募受付状況)
建てられているお墓の形
全優石の2025年の調査では、建てたお墓の形は、洋型が51.6%、和型が28.5%、デザイン墓が15.2%でした。和型は2016年の38.2%から減っています。墓石を選ぶときに重視した点は、価格が51.5%で最も多くなっています。
お墓を建てる費用を抑える方法
① 複数の石材店から見積もりを取る
墓石の代金と工事費は、石の種類や大きさ、工事の内容で変わります。1社だけで決めると、その金額が妥当かどうかを判断しにくくなります。指定の石材店がない墓地では、2〜3社の見積もりを同じ条件で並べましょう。見積書の読み方は「墓石の見積もり比較」で解説しています。
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墓石の代金は、見積もりを並べてから決めましょう
墓石の代金と工事費は、石の種類や大きさ、工事の内容で変わります。墓地の候補が絞れたら、複数の見積もりを並べてから決めると安心です。墓石ナビなら、同社の審査を通った石材店から無料で一括見積もりを取れます。同社のサイトには、民営霊園のお墓は受け付けていないと書かれているため、墓地の種類を先に確かめてください。
墓石相場net(墓石ナビと同じグループの会社が運営)でも、複数の石材店の見積もりを取れます(同社の見積もりのフォームには、民営霊園など指定業者のある墓地は受け付けないとあります)。
② 墓石の大きさや石の種類を見直す
墓石の費用は、使う石の量と種類で決まる部分が大きくなります。区画の大きさに合わせて、デザインや石の種類を石材店と相談しましょう。
③ 公営霊園を検討する
公営霊園は、使用料が場所によっては抑えられ、石材店を自由に選べるところもあります。ただし、募集の時期と申込みの条件があり、抽選になることもあります。
④ 補助金について
新しくお墓を建てる費用に使える自治体の補助金は、当サイトの調べ(2026年10月)では見つかりませんでした。一方、公営墓地を返して墓じまいをする人向けには、千葉県市川市(予算の範囲内で、区画により上限7.5万〜44万円)や浦安市(上限15万円)のように、撤去費用を助成する自治体があります。千葉市には、市営墓地を返す人向けの合葬墓の申込みの区分があります。詳しくは「墓じまいの補助金・助成金がある自治体」をご覧ください。
建てた後にかかる費用と、将来のこと
お墓は、建てた後も管理料がかかり続けます。公式の管理料で、30年・50年の合計を計算すると次のとおりです(管理料が変わらない場合の試算)。
| 例 | 年間管理料 | 30年 | 50年 |
|---|---|---|---|
| 都立霊園 1.5〜2㎡の区画 | 1,620円 | 48,600円 | 81,000円 |
| 横浜市 墳墓地 | 5,000円 | 150,000円 | 250,000円 |
| 藤沢市 普通墓地 4㎡ | 8,074円 | 242,220円 | 403,700円 |
将来、お墓を受け継ぐ人がいなくなったときのことも考えておきましょう。お墓から遺骨を移す「改葬」の件数は、2020年度の117,772件から2024年度の176,140件まで増えています(厚生労働省「衛生行政報告例」)。鎌倉新書の「第4回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)」(「いいお墓」で資料請求や霊園見学をした人のうち、墓じまいを検討・実施した人が対象)では、墓じまいを考えた理由は「お墓が遠方にある」52.0%、「お墓の継承者がいない」44.1%でした。
一般墓のほかに、承継を前提としない供養の方法もあります。鎌倉新書の2026年の調査では、平均購入金額は樹木葬が71.7万円、納骨堂が81.5万円でした。公営の合葬墓はさらに安く、都立八柱霊園の合葬埋蔵施設(直接共同埋蔵)は遺骨1体53,000円です(2026年度)。比べたい方は「樹木葬の費用相場」「納骨堂の費用相場」もご覧ください。(出典:e-Stat「衛生行政報告例」、「第4回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12200/)、東京都「令和8年度 都立霊園の使用者募集」)
契約の前に確かめたいこと
- 墓地の経営主体(自治体・宗教法人・公益法人など)はどこか
- 墓石を建てる石材店が決められていないか
- 管理料の金額と、改定されることがあるか
- 管理料を納めなかったときや、使わなくなったときの扱い(使用許可の取消しや返還の条件)
- 見積書の項目と、追加の費用が出る条件
- お墓を受け継ぐ人と、受け継ぐ人がいなくなったときの方針
鎌倉新書の2026年の調査では、お墓を購入するときに重視した点は「お墓の種類」50.0%、「金額」43.9%、「継承者不要」38.8%、「お墓参りにアクセスのよいエリア」38.4%でした。費用だけでなく、受け継ぐ人とお参りのしやすさも合わせて考えましょう。
よくある質問
お墓を建てるには、全部でいくらかかりますか?
鎌倉新書の2026年の調査では、一般墓の平均購入金額は152.0万円でした(墓石代101.7万円、土地利用料46.5万円)。墓石だけでは、全優石の2025年の調査で平均169.5万円です。墓地の使用料は場所で大きく違うため、墓地の候補と墓石の見積もりで確かめましょう。
公営霊園と民営霊園では、どちらが安いですか?
一概には言えません。同じ都立霊園でも、1㎡あたりの使用料は青山霊園の320万円から八柱霊園の20.7万円まで差があります。公営霊園は募集の時期と条件があり、抽選になることもあるため、民営霊園と比べて検討しましょう。
お墓を建てる費用に補助金は出ますか?
新しくお墓を建てる費用に使える自治体の補助金は、当サイトの調べ(2026年10月)では見つかりませんでした。墓じまいの費用については、一部の自治体に公営墓地の使用者向けの制度があります。
お墓を建てるまで、どれくらいかかりますか?
墓地が決まるまでの時間で大きく変わります。都立霊園のように募集が年1回の公営霊園では、抽選の後に使用の許可を受けてから工事を始めます。民営霊園や寺院墓地は、申込みの時期を霊園ごとに確かめましょう。石材店と工事の時期を早めに相談しておきましょう。
まとめ
- お墓の費用は「墓地の使用料」「墓石の代金と工事費」「年間管理料」の3つ
- 一般墓の平均は152.0万円(鎌倉新書・2026年)、墓石だけの平均は169.5万円(全優石・2025年)
- 墓地の使用料は場所で大きく違い、都立霊園でも1㎡あたり20.7万〜320万円
- 墓石は石材店によって金額が違うため、複数の見積もりを比べる
- 建てた後の管理料と、将来受け継ぐ人のことも合わせて考える
この記事で使った資料(2026年10月に確認)
- 「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12153/、調査結果の全文:https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2026/)、「第4回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2026年)」(株式会社鎌倉新書「いいお墓」)(https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12200/)を基に当サイトで作成
- 全国優良石材店の会「2025年お墓購入者アンケート調査」
- 東京都公園協会「令和8年度 都立霊園 申込みのしおり」、「令和8年度 都立霊園公募受付状況」、東京都「令和8年度 都立霊園の使用者募集」
- 厚生労働省「墓地経営・管理の指針等について」、「衛生行政報告例」
- 川崎市、横浜市、藤沢市、札幌市「墓地管理料」、市川市、浦安市 の各公式ページ
この記事を書いた人 大手葬儀会社Web事業部に3年間在籍。年間2,000件以上の葬儀集客・月数千万円超の広告運用・月間1,000万PV超のコンテンツ制作を担当した現場経験者が執筆しています。
※アイキャッチ画像は、AIで生成したイメージです。


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